Core 13000シリーズのIPCが向上していない理由が判明。Raptor LakeもAlder Lakeもアーキテクチャの中身は同じ
Intel第13世代Core 13000シリーズ(コードネーム: Raptor Lake)のIPCが、前世代のCore 12000シリーズ(コードネーム: Alder Lake)から向上していない理由が判明しました。海外メディアのTom’s Hardwareが報じました。
ハードウェアリーカーのInstLatX64氏が、一般公開されていないIntelのマイクロアーキテクチャに関するドキュメントをリークした。そこには短いながらもRaptor Lakeのマイクロアーキテクチャに関して記されている。
ドキュメントによると、Kaby Lake (KBLR) / Coffee Lake (CFL) / Comet Lake (CML)と同じように、Alder Lake (ADL)とRaptor Lake (RPL)も同じマイクロアーキテクチャを使用しているという。 Raptor LakeのP-Coreは、アーキテクチャにRaptor Coveが採用されると言われている。しかし、名称が異なるだけで、実際にはAlder LakeのGolden Coveと変わりないようだ。 [Source: Tom’s Hardware] |
先日、リークされたQS版Core i9-13900KのCPU-Zベンチマークでは、QS版Core i9-13900KとCore i9-12900Kを同じクロックにした場合、どちらも同じシングルスコアとなってIPCの向上が見られませんでした。
Core i9-13900K vs. Core i9-12900K 同クロック対決
Raptor LakeのP-Coreは、新たにRaptor Coveと呼ばれるアーキテクチャが採用されると言われていますが、名前が違うだけで、中身はGolden Coveと変わりないそうです。ゆえに、上記リザルトが示すように、IPCの向上はありません。
IPCの向上がないのは残念ですが、Raptor Lakeは、高クロック化とE-Coreの増加により、シングル・マルチ性能ともに向上を見せています。QS版Core i9-13900Kのゲームベンチマークにおいても良好なフレームレートを見せており、あらゆるシーンで前世代を超えるパフォーマンスが期待されます。