Intel Core i9-12900Kの各種ベンチマーク公開!Ryzen 9 5950Xと競合する性能
Intel第12世代Coreシリーズ(Alder Lake-S)となるCore i9-12900Kのレビューが各所で一斉に公開されました。詳細は下記のレビューリンクへどうぞ!
- 日本国内
PC Watch
待望の第12世代Coreついに発売
4gamer
第12世代Coreの最上位CPU「Core i9-12900K」レビュー - 海外
PC Perspective
Intel Core i9-12900K Powered Falcon Northwest Talon Review
TECH POWER UP
Intel Core i9-12900K Review
ということで、各所のわかりやすいリザルトからサクッとパフォーマンスを見ていきましょう。
仕様
Processor | Cores/ Threads | iGPU | Base Clock (GHz) | Turbo Clock (GHz) | TB Max 3.0 (GHz) | Max Memory Speed | TDP (W) | 国内価格 (税込) |
Core i9-12900K | P:8/16 E:8/8 | ○ | P:3.2 E:2.4 | P:5.1 E:3.9 | P:5.2 | DDR5-4800 DDR4-3200 | Base:125 Turbo:241 | 79,799 |
Core i9-12900KF | P:8/16 E:8/8 | × | P:3.2 E:2.4 | P:5.1 E:3.9 | P:5.2 | DDR5-4800 DDR4-3200 | Base:125 Turbo:241 | 76,799 |
Core i7-12700K | P:8/16 E:4/4 | ○ | P:3.6 E:2.7 | P:4.9 E:3.8 | P:5.0 | DDR5-4800 DDR4-3200 | Base:125 Turbo:190 | 57,999 |
Core i7-12700KF | P:8/16 E:4/4 | × | P:3.6 E:2.7 | P:4.9 E:3.8 | P:5.0 | DDR5-4800 DDR4-3200 | Base:125 Turbo:190 | 53,000 |
Core i5-12600K | P:6/12 E:4/4 | ○ | P:3.7 E:2.8 | P:4.9 E:3.6 | N/A | DDR5-4800 DDR4-3200 | Base:125 Turbo:150 | 39,000 |
Core i5-12600KF | P:6/12 E:4/4 | × | P:3.7 E:2.8 | P:4.9 E:3.6 | N/A | DDR5-4800 DDR4-3200 | Base:125 Turbo:150 | 36,999 |
※P=P-Core (Performance Core)、E=E-Core (Efficient Core) |
Cinebench R20
エンコードパフォーマンス
消費電力と温度
緑の12900K(4800)が定格のDDR5-4800動作になります。
▼ゲーム時の消費電力
▼その他アプリの消費電力
▼温度 (冷却にはROG RYUJIN II 360 (360mm簡易水冷)を使用)
最大消費電力と温度の高さが気になりますが、4gamerによるとCore i9-12900Kは、高負荷が掛かると瞬時に最大ジャンクション温度(Tjmax)に達して、そこからサーマルスロットリングによって動作クロックや電圧を抑えつつ最大ジャンクション温度以下になる挙動をするそうです。このため、最大温度があっさり100度に到達し、最大消費電力もぶっとんだ数値になるそうです。
では、高いのは最大値だけで平均値が低いかというとそういうこともなく、CPUパワーを消費するアプリにおいてはRyzen 9 5950XやRyzen 9 5900X以上の高い消費電力となっています。消費電力の高さが気になるところですが、これを許容できるかどうかは人によるでしょう。
ゲームパフォーマンス
まとめ
Cinebench R20、エンコードパフォーマンス、ゲーミングパフォーマンス共に多くの場面でAMD Ryzen 9 5950X以上のパフォーマンスを見せています。価格面でもCore i9-12900Kは税込79,800円前後となっており、実売価格税込92,000円前後のRyzen 9 5950Xよりも安い魅力的な値付けがされています。
Core i9-12900KからはIntelの本気が窺えます。Core i9-12900Kは、間違いなくRyzen 9 5950Xと競合する製品と言えるでしょう。
ただ、最適化については少々気になる部分もあります。Alder Lake-SはArmでいうところのbig.LITTLE構成が採用されおり、性能を重視したCoreベースのP-Core (Performance Core)と、電力効率を重視したAtomベースのE-Core (Efficient Core)が共存しています。このP-Core / E-Coreへの処理の割り当てがまだまだ未成熟に感じます。具体的に言いますと、DOOM EternalやMetro ExodusなどのリザルトではE-Coreを無効にした方がフレームレートが出ています。
これがゲーム側の問題なのか、OS側の問題なのか、はたまたCPU側の問題なのかは定かではありません。その昔、ハイパースレッディングが有効になっていると一部ゲームタイトルのパフォーマンスが下がるということもありましたが、昨今のタイトルではそういったことも少なく、P-Core / E-Coreへの最適化も時間の流れとともに解消していくものと思われます。