Intel第12世代Core 12000シリーズにCPUが歪む不具合

CPU

Intel Core Processors Issue

Core i9-12900KやCore i7-12700K、Core i5-12600KなどのIntel第12世代Alder Lake-S Core 12000シリーズに、CPUが歪む・曲がるという不具合が発生しています。以下の写真をご覧ください。

数百時間使用したAlder Lake-Sプロセッサー - CPUのIHSとPCBが曲がっている

数百時間使用したAlder Lake-Sプロセッサー - CPUのIHSとPCBが曲がっている
CPUのIHSとPCBが曲がっている [Source: igor’sLAB 1 / 2

上記写真は数百時間使用したAlder Lake-Sプロセッサーで、CPUのIHS(ヒートスプレッダ)とPCBが歪んで反っています。このIHSの反りが原因で、IHSとCPUクーラーとの間に隙間ができてしまい、サーマルペーストが厚くなることで冷却力が低下するという問題も併発しています。

いったいなぜこんなことが起こるのか。本不具合を調査しているドイツメディアのigor’sLABによると、CPUソケットのILM (Independent Loading Mechanism / CPU固定カバー・固定機構の総称)の圧力が強すぎることや、ソケットホルダーの素材やバックプレートが柔く、CPUを取り付けただけでマザーボードが曲がってしまうことなどが起因している模様です。

LGA1700 - ILMの圧力が強い
LGA1700 - ILMの圧力が強すぎる

マザーボードにCPUを取り付けただけでバックプレートが曲がる

マザーボードにCPUを取り付けただけでバックプレートが曲がる
マザーボードにCPUを取り付けただけでバックプレートが曲がる

今のところ、この歪みによってCPUが破損したという報告は出ていませんが、今後、長期的に使用した際の影響が懸念されます。

追記
本件について、Intelが回答しました。詳細は以下の記事をご覧ください。

  Intel、Alder Lakeが曲がることを認めるも仕様と回答

AlderLake

Posted by にっち