Intel Core i9-10900Kの各種ベンチマーク公開
Intel第10世代Coreシリーズ(Comet Lake-S)となるCore i9-10900Kのレビューが各所で一斉に公開されました。詳細は下記のレビューリンクへどうぞ!
- 日本国内
PC Watch
10コア化でRyzenとどこまで渡り合える? 「Core i9-10900K」を検証
4gamer
Intelの新型CPU「Core i9-10900K,Core i7-10700,Core i5-10600K」レビュー - 海外
Guru3D
Core i9-10900K processor review
HEXUS
Review: Intel Core i9-10900K and Core i5-10600K
Kit Guru
Intel Core i9-10900K Review
ということで、各所のわかりやすいリザルトからサクッとパフォーマンスを見ていきましょう。
仕様
Core i9-10900K | Core i7-10700K | Core i5-10400 | |
コア/スレッド | 10/20 | 8/16 | 6/12 |
ベースクロック (GHz) | 3.7 | 3.8 | 2.9 |
ターボクロック (GHz) | 5.1 5.2(TBM3.0) 5.3(Velocity) | 5.0 5.1(TBM3.0) | 4.3 |
全コアターボ | 4.8 4.9(Velocity) | 4.7 | 4.0 |
TDP(W) | 125 | 125 | 65 |
国内価格(税込) | 72,000円 | 55,999円 | 25,999円 |
Cinebench R15 / R20
Cinebench R15シングル227 / マルチ2634、R20シングル536 / マルチ6,379。シングルの高さは良好で、マルチに関しては8C16Tと12C24Tの間のスッポリと埋まるような具合となっています。
ゲームパフォーマンス
リザルトを見たかぎりでは、悪くはありませんが、Intelが主張する世界最速のゲーミングプロセッサーかと問われれば首をかしげる結果となっています。
ゲームパフォーマンスに関しては各所で意見が割れており、PC Watchは「高フレームレートでのゲーミングを楽しみたいユーザーにとってはベストな選択肢となる」と評していますが、4gamerは「i9-9900KSにおけるゲーム性能が際立つ結果になった。今後、より多くのゲームがIntelの10コアに最適化されると言ったことでもない限り、i9-10900Kをゲーム用に積極的に選ぶ理由はないだろう」と評しています。
エンコードパフォーマンス
エンコードパフォーマンスもCinebenchのマルチと同様に8C16Tと12C24Tの間にスッポリと収まっています。
Blender実行時の消費電力
Blender実行時の消費電力はかなり高く、定格では16C32TのRyzen 9 3950Xよりも高くなっています。
Blender実行時の温度
(※冷却に360mm簡易水冷Fractal Design Celsius S36を使用)
Blender実行時の温度はこのリストの中ではCore i9-9900KFよりも4度高いといった具合です。
まとめ
ゲームタイトルによって良かったり、悪かったりといった具合で、前世代最上位のCore i9-9900KSが立ちふさがる場面がちらほら見られます。
ゲームが主目的でPCを使用していて、既にCore i9-9900KSを持っている人であれば積極的に買い換えをおすすめするものではありませんが、これからゲーミングPCの購入を考えるのであれば選択肢になるのではないでしょうか。
ただ、ネックとなるのは価格。10C20TのCore i9-10900Kは税込72,000円。一方、AMDの12C24TプロセッサーRyzen 7 3900Xは実売価格税込60,000円前後。ゲームパフォーマンスに関してはIntel CPUが有利な場面が多いものの、Ryzenとの差は縮まってきています。
とにもかくにもゲームが第一であればIntel、ゲームは第二でエンコードなどのコア数が物を言う処理に重きを置きたい場合はAMD、といったチョイスがベストではないでしょうか。