Intel、Core Ultra 200S / Arrow Lakeのゲーム性能を改善予定。ただし
Intelは、Core Ultra 200SシリーズデスクトップCPU (コードネーム: Arrow Lake)のゲーム性能を改善することを明らかにしました。
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能について
Intelは、特定の構成やレビューにおいて、Intelが想定・意図していた公式ゲームベンチマーク結果から乖離していることがあることを認めました。
Intel VP兼GMであるRobert Hallock氏は、YouTubeチャンネルのHotHardwareのインタビューにおいて以下のように述べています。
まだすべての詳細を説明することはできませんが、OSレベル、BIOSレベルで、複数の問題を特定しました。レビュアーのレビューで目にしたパフォーマンスは、私たちが期待したものでもなく、意図したものでもありませんでした。これはレビュアーの過失ではないことを明確にしておきます。私たちは今回の件を真摯に受け止め、何が起こっているのかを突き止め、それを修正するために大きな対応を行っています。 ― Intel VP兼GM, Robert Hallock |
Intelによると、さまざまな要因により、特定環境でゲーム性能が低くなっている可能性があり、現在その調査を行っているとのこと。また、この問題は、2024年11月末から遅くとも2024年初旬頃の修正を見込んでいるとのことです。
Core Ultra 200Sシリーズのレビューは、日本時間で2024年10月25日にメディア各所で公開されました。その中には、Intelが想定・意図していたものとかけ離れていたものがあったとRobert Hallock氏は述べています。そういった特定の環境に対して、期待通りのパフォーマンスを提供できるよう、現在、問題の修正が行われています。
ここで重要なのは、あくまでも、Intelが意図していたものよりもパフォーマンスが低かった場合、ゲーム性能が改善されるということです。すでに、Intelが意図していたパフォーマンスに達している構成・環境の場合、それ以上さらにゲーム性能が上がる、と言っているわけではありません。(改善の結果、その可能性も無きにしも非ずですが)
Intelが意図していたパフォーマンスがどれくらいなのか、知らない方・覚えていない方もいらっしゃるでしょう。Intel公式のCore Ultra 285Kのスライドショーがこちらです。
Core Ultra 285K vs. Core i9-14900K
Core Ultra 9 285Kは、Core i9-14900Kよりも消費電力が低いものの、ゲーム性能(平均fps)はわずかに低い、というのが当初からIntelが公開しているCore Ultra 9 285Kのパフォーマンスです。
すでに、このパフォーマンスに達している場合は、Intelの意図した通りの動作をしているということになり、今後のBIOSアップデート等でこれ以上のパフォーマンスアップは基本的には期待できないでしょう。(繰り返しになりますが、改善の結果、もしかしたらパフォーマンスアップする可能性も無きにしも非ずです。そうあってくれれば嬉しいところですが)