TPM 2.0 / CPUチェックを回避してWindows10からWindows11へとアップグレードする方法 [Update 1]
Microsoftは、TPM 2.0やCPUといった要求スペックを満たしていなくてもWindows10からWindows11へとアップグレードさせる方法を公開しました。
更新履歴 ① 必須事項を加筆。本記事の方法でTPM 2.0とCPUチェックを回避できますが、TPM 1.2以上が必須です。 [2021/10/7] [New] |
最初に
通常、TPM 2.0に非対応だったり、サポートされていないCPUを使用したPC環境は、Windows10からWindows11へとアップグレードすることはできません。そういった環境でWindows11へとアップグレードしようとすると、TPM 2.0やCPUのチェックに引っかかって以下のような画面が表示されてインストールが中断します。
本記事では、このチェックを回避してWindows11をインストールする方法をご紹介いたします。
ただし、非対応環境にWindows11をインストールした場合、Micorosoftは「WindowsUpdateを受け取ることが保証されなくなる」と述べています。2021年10月7日時点ではまだWindowsUpdateが降ってきますが、いつ、Microsoftの気が変わってWindowsUpdateが提供されなくなるかわからないため、その点、ご注意ください。そのため、非対応環境にWindows11をインストールする場合、メインPCとしては使用せず、あくまでも実験的なご利用をおすすめいたします。
なお、本記事はWindows10からWindows11へとアップグレードする手順です。非対応環境にWindows11のクリーンインストールを行いたい場合は以下の記事をご覧ください。
非対応PCにWindows11をクリーンインストールする方法
必須事項 [New]
本記事の方法でTPM 2.0とCPUチェックは回避できますが、最低でもTPM 1.2以上が必要となります。TPM 1.2以上に対応していない場合、『PC は TPM 2.0 をサポートしている必要があります』と表示されてバイパスできません。
もし、TPM 1.2以上に対応していない場合は、クリーンインストールであれば完全にTPMをバイパスしてインストールができます。クリーンインストールでも良い場合は、以下の記事の手順をお試しください。
非対応PCにWindows11をクリーンインストールする方法
TPM 2.0 / CPUチェックを回避してWindows11へとアップグレードする方法
それでは、TPM 2.0とCPUチェックを回避してWindows10からWindows11へとアップグレードする方法を説明してまいります。まず、
[Windows] + [R]キーを押して『regedit』と入力してエンターを押してください。
レジストリエディターが起動したら、『HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥Setup』を開いて、画面右側を右クリックして、『新規』 → 『キー』を選択。
左側にキーが作成されますので、『MoSetup』と入力してエンター。(すでに『MoSetup』がある場合はこの手順は不要です。新しく作成された『新しいキー #1』を削除してください)
作成されたキー『MoSetup』の右側で右クリックして、『新規』 → 『DWORD (32 ビット) 値』を選択。
『AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU』と入力してエンター。
『AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU』をダブルクリックして、『値のデータ』に『1』と入力して『OK』。
これでTPM 2.0とCPUチェックを回避するため手順は完了です。レジストリエディターを閉じてください。あとはISOや『メディア作成ツール』からWindows11のインストールを行えば、TPM 2.0とCPUチェックをバイパスしてWindows11がインストールできます。