GeForce RTX 5090もRTX 5090 Dもハードウェア的な違いはない?ではどこに差が。NVIDIAはどうやって輸出規制を回避するのか
GeForce RTX 5090 Dのスペックに関する情報が出てきました。
中国語圏フォーラムChiphellのハードウェアリーカー、panzerlied氏は以下のように述べています。
GeForce RTX 5090とGeForce RTX 5090 Dにハードウェア的な違いはありません。動作クロックもどちらも同じはずです。 |
GeForce RTX 5090 Dは、中国への輸出規制を回避したモデルとされています。しかし、panzerlied氏によると、GeForce RTX 5090とGeForce RTX 5090 Dにハードウェア的な違いはなく、どちらも同じハードウェアとのこと。また、動作クロックも同じはずだと述べています。
さらに、別口の情報では、台湾メディアのBenchLifeは以下のように報じています。
通常のGeForce RTX 5090はGB203-300 GPUを採用するが、GeForce RTX 5090 Dは異なるコードネームのGPUを使用すると考えられている。しかし、どちらも同じ21760CUDAとなるだろう。 ― BenchLife |
BenchLifeによると、GeForce RTX 5090もGeForce RTX 5090 Dも同じCUDA数になるとのこと。しかし、panzerlied氏とは若干異なり、GPU名が異なるとの考えを示しています。
まとめると、GeForce RTX 5090 Dは、動作クロックもCUDA数もGeForce RTX 5090と同じになるといわれています。
- GeForce RTX 5090
GPU: GB202-300 / CUDA: 21760基 / VRAM: 32GB 512bit GDDR7
消費電力(TGP): 600W / 動作クロック: TBD - GeForce RTX 5090 D
GPU: GB202-xxx / CUDA: 21760基 / VRAM: 32GB 512bit GDDR7
消費電力(TGP): 600W / 動作クロック: TBD (RTX 5090と同じ?)
先日、別のリーカー、MEGAsizeGPU氏も「純粋なグラフィック演算能力に制限(※輸出規制)はありません」と述べていました。では、GeForce RTX 5090とGeForce RTX 5090 Dのいったいどこに差が生じるのでしょうか。
考えられる部分としては、過去にNVIDIAがGeForceでのマイニングを制限したLHRのように、AI処理に関する制限が加えられるといったところでしょうか。となると、もしかしたらDLSSの性能にも影響があるかもしれませんね。もちろんこれは筆者の想像なので参考程度に。
日本では普通にGeForce RTX 5090を購入できるため、GeForce RTX 5090 Dとは縁がありませんが、NVIDIAが技術的にどのように輸出規制を回避するのかは興味深いところです。