中国企業、モバイルGPUをデスクトップグラボに魔改造。4090Mや4080Mなど。安価なものの、致命的な問題も
中国企業がモバイル向けのGeForce GPUをデスクトップグラボへと魔改造して販売しています。海外メディアのVideoCardzが報じました。
ある中国企業が、GeForce RTX 4090 Laptop GPUやGeForce RTX 4080 Laptop GPUといったノートPC用のGPUを、デスクトップ用のグラボへと改造して販売している。 製品名は『4090M』や『4080M』と名付けられている。これらのグラボはGPUがモバイル版のため、本物のGeForce RTX 4090やGeForce RTX 4080デスクトップカードよりも性能が低い。 例えば『4080M』は、販売者によると実際にはGeForce RTX 4070とGeForce RTX 4070 Tiデスクトップカードの間の性能だという。価格は3,000~4,000中国人民元だ。(420~560米ドル。日本円にして約62,000~83,000円)
GeForce RTX 4070 (549米ドル)より安く、手頃な価格に抑えられているが問題もある。それはドライバだ。NVIDIA公式ドライバでは動作せず、販売者が提供する改造されたドライバを使用しなければならない。 [Source: VideoCardz] |
GeForce RTX 4070の国内価格は税込85,000円前後です。それより高性能で安く買えるこの魔改造グラボは、値段的には魅力的かもしれませんが、公式ドライバを使用できないのは大きな問題ですね。販売業者がアップデートしなくなれば、新機能が使えなかったり、最新ゲームで動作しなくなるなど問題が出てくる恐れがあります。
日本では販売されていませんが、万が一、ネットオークションやフリマサイトで見かけても、安物買いの銭失いになりかねませんので手を出さない方が賢明でしょう。