GPUクーラーが重くてVRMの冷却に影響。一部のGeForce RTX 4070製品で発生
先日、一斉に発売されたGeForce RTX 4070ですが、一部の製品はGPUクーラーの重量とネジ止め不足によりVRMの冷却に影響が出ている模様です。スペイン語圏メディアのEl Chapuzas Informáticoが報じました。
希望小売価格599ドルで発売されたGeForce RTX 4070だが、その安価な価格設定の弊害として品質に影響が出ている製品がある。 まずは、問題のないGeForce RTX 4070 Founders Editionから見ていただきたい。
高負荷時のホットスポット(Hotspot)の温度は最大83.68℃、PCBは70℃、VRM周りは75℃をわずかに超える温度に達しているが、これくらいの温度は問題なく、むしろ良い設計とさえ言える。 では、AICパートナー製のカスタムモデルはどうだろうか。 コスト削減のためか、GPUクーラーにはシンプルなヒートシンクを採用し、VRM周辺にネジ止めがされていない。その結果、GPUクーラーの重量により、サーマルパッドがVRMから1mmほど離れるということが起こる。 この影響はグラボが熱くなるにつれて顕著になっていき、かなりの高温に達する。以下が高負荷時の温度だ。
GPU温度が64℃にも関わらず、最も熱い部分(VRM)は106℃という高温を記録している。メーカーにもよるが、ほとんどのパーツは120~140℃までの温度に耐えられるため、信頼性に問題があるわけではない。ただ、限界が近い。 マザーボードを水平にしてグラボを設置する場合はこの影響を受けにくいが、多くの人はよくあるタワーケースでマザーボードを垂直にしてGPUクーラーが下向きになるように設置しているだろう。 [Source: El Chapuzas Informático] |
動画のカスタムカード(オリファンモデル)がどこのメーカーのなんというモデル名なのか気になるところですが、製品名については触れられていません。形状から判断するにおそらくは、
MSI GeForce RTX 4070 VENTUS 3X 12G OC - 動画と一致
MSIのGeForce RTX 4070 VENTUS 3X 12G OCかと思われます。温度が気になる場合は、このモデルには注意した方が良さそうです。