RTX 3080のゲームクラッシュの不具合、POSCAP 6構成が問題か
GeForce RTX 3080のゲームクラッシュの不具合に関して、EVGAが有力な情報を発信しました。
EVGA: 弊社のGeForce RTX 3080について多くの議論が出ていることを把握しています。 大量生産のQCテスト時点で、GeForce RTX 3080に6個のPOSCAPを使用すると、アプリケーションテストに合格できないことが判明しました。そのため、RTX 3080 FTW3シリーズはPOSCAPを4個に減らして、MLCCを20個追加してから出荷することに変更しました。結果、GeForce RTX 3080 FTW3シリーズの発売が遅れました。また、6個のPOSCAPを使用したGeForce RTX 3080 FTW3ボードは出荷していません。 しかし、時間的な問題のため、一部のレビュアーには製品版ではない6個のPOSCAPバージョンを送りました。現在、レビュアーと協力して、製品版へと交換を行っています。 また、RTX 3080 XC3シリーズは5個のPOSCAPと10個のMLCC構成を採用していますが、これはXC3シリーズの仕様に適合しており、何も問題はありません。 本件に伴って、弊社製品の写真を最新の製品版のものへと変更いたしました。 |
Source: EVGA Forums |
EVGAによると、使用するコンデンサーが6個のPOSCAP構成の製品では問題が発生したとのこと。POSCAPやMLCCがいったいどの部分かと申しますと、PCB裏面のこちら。
旧: EVGA GeForce RTX 3080 FTW3 ULTRA GAMING
新: EVGA GeForce RTX 3080 FTW3 ULTRA GAMING
赤がPOSCAP、緑がMLCCになります。上記のように、6個のPOSCAP製品が、今回のゲームクラッシュの不具合を引き起こしている可能性を示唆しています。もちろん、これだけが原因とは断定できませんが。 (実際、MSI GeForce RTX 3080 GAMING X TRIOといったPOSCAP 5 + MLCC 10構成のカードでもクラッシュ報告が出ています)
何にしても早急にハッキリとした原因を特定して発表してほしいですね。
(余談ですが、ここではPOSCAPと呼んでいますが、Actually Hardcore Overclockingによると、正確にはPOSCAPではなくSP-Capとのこと)
2020/9/28追記
続報を書きました。詳細は以下の記事をご覧くださいませ。