NVIDIA、RTX 3000シリーズのResizable BAR対応を発表
NVIDIAは、GeForce RTX 3000シリーズがResizable BAR (Re-Size BAR)に対応したことを発表しました。
Resizable BARとは、効率よくVRAMにアクセスするための機能で、AMDがSmart Access Memory (SAM)という名称で先んじて実装しているものと同じものになります。この機能を使用することで、ゲームタイトル・解像度によっては数%から最大10%前後のフレームレートの向上が見込めます。
2021年2月26日時点で対応しているのはGeForce RTX 3060デスクトップグラフィックスカード、および、RTX 3000シリーズ搭載ノートPC。本機能を使用するためにはGeForce 461.72ドライバ(またはそれ以降)が必要となります。
ほかのデスクトップグラフィックスカードは3月下旬から順次対応予定で、別途、Resizable BAR対応VBIOSの適用が必要になります。(RTX 3060は最初からResizable BARに対応しているため、VBIOSの適用は不要)
Resizable BARを使用するためにはマザーボード側の対応も必要となり、未対応の場合は対応BIOSを適用する必要があります。また、現時点で対応するチップセットとCPUは以下になります。
AMDチップセット |
AMD 400シリーズ (Zen 3 Ryzen 5xxx CPU対応BIOSを適用していること) |
AMD 500シリーズ |
AMD CPU | ||||
AMD Zen 3 CPU | Ryzen 3 5xxx | Ryzen 5 5xxx | Ryzen 7 5xxx | Ryzen 9 5xxx |
Intelチップセット | ||||
10th Gen | Z490 | H470 | B460 | H410 |
11th Gen S | 全ての第11世代チップセット(2021年2月25日時点) |
Intel CPU | |
10th Gen | 11th Gen S Series |
i9-10xxx | i9-11xxx |
i7-10xxx | i7-11xxx |
i5-10xxx | i5-11xxx |
i3-10xxx |
Resizable BARが有効になっているかは、NVIDIAコントロールパネルの『ヘルプ』 → 『システム情報』から確認ができます。
NVIDIAコントロールパネルの『システム情報』から確認できる
NVIDIAによると、ゲームタイトルによってはパフォーマンスが低下する場合もあったため、パフォーマンスにプラスの影響を与えるタイトルのみ、ドライバ側でResizable BARを有効にするとのこと。2021年2月25日時点では以下のタイトルがResizable BARをサポートしています。
- アサシンクリード ヴァルハラ
- バトルフィールドV
- ボーダーランズ3
- Forza Horizon 4
- Gears 5
- Metro Exodus
- Red Dead Redemption 2
- Watch Dogs: Legion
そのほかのタイトルは2021年3月下旬以降、順次追加予定とのことです。