GeForce Hotfixドライバ 572.75 不具合情報
GeForce Hotfixドライバ 572.75の不具合情報です。海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。
前置き
GeForce RTX 5000シリーズは発売以来、さまざまなブラックスクリーン(画面が真っ黒になる現象)の不具合が報告されています。これまでNVIDIAは572.60でも572.65 Hotfixでもブラックスクリーンの不具合を修正したとしてドライバを公開しました。
そして、今回の572.75Hotfixがブラックスクリーンに関する3回目の修正ドライバです。572.75Hotfixでは以下の不具合を修正したとされています
▼572.75Hotfixで修正された不具合
- GeForce RTX 5000シリーズ環境において、ブラックスクリーン(真っ黒の画面)が表示されてクラッシュする不具合を修正
- GeForce RTX 5090およびGeForce RTX 5080環境において、オーバークロックを行うと、PCの再起動後にグラボがフルスピードで動作しいない場合がある不具合を修正
しかし、直ったという報告もあれば、直っていないとの報告も出ています。以下、ユーザー報告になります。
ユーザー報告の不具合
GeForce RTX 5000シリーズで直ったとの報告
- GeForce RTX 5080 + Ryzen 7 9800X3D環境ですがまったく問題なしです
- GeForce RTX 5090 + Core Ultra 9 285K環境で完全に安定しています
- RTX 5090を使用していますが572.75で今のところ問題なく動作しています
GeForce RTX 5000シリーズで直っていないとの報告
- RTX 4090では問題なく動作していましたが、RTX 5090だとランダムにブラックスクリーンやクラッシュが発生します
- RTX 5070 Tiを使用していますが、修正されていません。どのゲームでもブラックスクリーンが発生します
- 同じ問題が続いています。スパイダーマン2やインディジョーンズで5~10分後にゲームがクラッシュします [RTX 5090]
- 残念ながら私の環境ではブラックスクリーンは修正されませんでした。RTX 5070 Tiにしてから、ゲーム中にALT + TABでウィンドウを切り替えると、2秒ごとにブラックスクリーンが表示されます
GeForce RTX 5000シリーズで微妙な報告
- RTX 5070 Tiを使用しています。4K@60Hzでは問題ありません。60Hzを超えるリフレッシュレートにするか、HDRを有効にすると数秒ごとにブラックスクリーンが点滅します [Ryzen 7 7700X]
- デュアルモニターだとブラックスクリーンが発生しますが、モニターを1台のみにすると発生しません [RTX 5080]
ブラックスクリーンとの関係が不明瞭なクラッシュ報告
- 私の環境では何も改善されません。起動するとマウスカーソル動きがカクついたり、音が途切れたり、システムが極端に遅く、YouTube動画も歪んだり、最悪クラッシュします[RTX 5080 / Ryzen 7 9800X3D / Windows11 23H2]
- ↑GeForce RTX 5090 + Core Ultra 9 285K環境ですが、上記と同じような不具合がランダムに発生しています
まとめ
今回の572.75Hotfixでも直った・直っていないとの両方の報告が見られます。これまで同様、直るかどうかは環境次第のように見受けられます。
とはいえ、本不具合にお困りの方は試してみる価値はあるでしょう。なお、このドライバはあくまでもGeForce RTX 5000シリーズ向けの修正のみとなっているため、GeForce RTX 5000シリーズ以外の人には特に効果はありません。
もし、GeForce RTX 5000シリーズ以外の人で570番台以降を使用して何かしらの不具合にお困りの場合は、安定と評判の566.45 Hotfixか566.36 WHQLへのロールバックをご検討ください。これらよりさらに古いドライバを使いたい場合はNVIDIAのサイトよりダウンロードできます。