GeForce Game Readyドライバ 572.70 不具合情報。ブラックスクリーンは直ったり直らなかったり。HDR有効でブルースクリーンも継続 [Update 2: 既知の不具合3件、モンハンワイルズに関するユーザー報告1件追加]
GeForce Game Readyドライバ 572.70 WHQLの不具合情報です。NVIDIA公式の既知の不具合と、海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。
更新履歴 [記事初公開日: 2025/3/7] ① 既知の不具合3件追加。記事下部に追記。 [2025/3/13] ② 既知の不具合3件追加。当サイトに寄せられたユーザー報告を1件追加。記事下部に追記。 [2025/3/15] [New] |
NVIDIA公式: 既知の不具合 (リリースノート + フォーラム)
- Forza Horizon 5において、夜間にライトがちらつく場合があります [New]
- HDRを有効にしてゲームをプレイするとIRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL 0xaのブルースクリーンエラー(ブルースクリーンオブデス / BSoD)が発生する場合があります
- 『NVIDIAコントロールパネル』 → 『デスクトップ』 → 『GPU アクティビティ アイコンを通知領域に表示する』の設定を変更しても、PCを再起動しないと反映されません
追加された既知の不具合 [2025/3/13追加分]
- GeForce RTX 5000シリーズ環境において、DLDSRを使用すると、モニターにブラックスクリーンが表示される場合があります
- GeForce RTX 5000シリーズ環境において、Red Dead Redemption 2をDirectX 12モードでゲームを開始すると、開始直後にクラッシュします。Vulkanモードでは問題ありません
- GeForce RTX 5000シリーズ環境において、Starfieldのメニュー画面にアーティファクトが表示されたり、表示がおかしくなる場合があります
追加された既知の不具合 [2025/3/15追加分] [New]
- GeForce RTX 5000シリーズ環境において、NVIDIAコントロールパネルの『デスクトップのサイズと位置の調整』 → 『スケーリングを実行するデバイス』に『GPU』オプションが表示されません
- GeForce RTX 5000シリーズ環境において、サイバーパンク2077でパストレーシングを有効にしてフォトモードでスクリーンショットを撮影するとクラッシュします
- 一部環境において、NVIDIAコントロールパネルやNVDIAアプリの設定を変更しても、即座にリセットされたり、エラーが表示される場合があります。この不具合が発生する環境の場合、修正するには最新のGame Ready Driver (572.70)を再インストールしてください。インストールの際には『高速 (推奨)』を選択してください。インストールが完了したらPCを再起動してください
その他の不具合
- AMD Athlon 64 X2やIntel Core 2 Duo / Core 2 Quad以前のPOPCNT命令に対応していない古いCPU環境だと、一部のドライババージョンでブルースクリーンエラーが発生します。具体的には以下。本件に関する詳細はこちらのページをご覧ください。
- 552.44まで → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
- 555.85~565.90 → POPCNT非対応の古いCPU環境だとブルースクリーンが発生する。最悪ブートループでOSが起動しなくなる
- 566.03以降 → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
ユーザー報告の不具合
- PC起動時にまだブラックスクリーン(画面が真っ黒になる現象)が発生します
- NVIDIA: ↑お使いのグラボとモニターは何ですか? こちらのページをご覧いただきdmpファイルをメール送信していただけませんか?
(※筆者注: 同様の不具合にお困りの方は、上記のように直接NVIDIAにコンタクトを取ってみるのもひとつの手です)
- 再起動するとブラックスクリーンが表示されます [RTX 4090 / Windows11]
- RTX 5070 Tiを使用しています。572.65 Hotfixでも今回の572.70でもドライバをインストールするとPCがフリーズして、その後、ブラックスクリーンが表示されます。モニターはDell S2716DGを使用しています [Ryzen 7 2700X]
- RTX 5070 Tiを使用していますが、まだランダムにブラックスクリーンが発生します
- Windows起動後、まだ画面が真っ黒のままです [RTX 5070 Ti]
- ブラックスクリーンの不具合は修正されていません。DisplayPort接続でRTX 3080を使用しています
(※筆者注: GeForce RTX 5000シリーズもそれ以外もブラックスクリーン報告多数)
- ブラックスクリーンは直ったのでしょうか?
- 試してみましたが私の環境ではブラックスクリーンは発生しませんでした
- 私の環境では572.70でブラックスクリーンは一度も発生していません [RTX 5090]
- このアップデートで起動時にブラックスクリーンが発生する不具合が修正されました [RTX 5080]
- 『サイバーパンク2077』や『ALAN WAKE 2』でFrame Generationを有効にして起動すると、以下の動画のようにクラッシュします。この不具合は572.16から始まりました。566.36にロールバックするとすべて正常に動作します
- ↑私も『サイバーパンク2077』『ALAN WAKE 2』『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』で同じ不具合を経験しています。Multi Frame Generationを無効にすると正常に動作します。通常のFrame Generationだと動作しますが、インディ・ジョーンズでは再起動が発生することがあります [RTX 5080]
- RTX 5090環境で、『ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング』(HAGS) + V-SYNC(垂直同期) + NVIDIA Reflexを有効にすると、『Call of Duty: Black Ops 6』がクラッシュします。RTX 4090 + 560.70ドライバ環境(他はまったく同じ構成)では発生しません
- ↑私も同じ不具合が発生しています
- G-SYNCモードをオフにするとモニターがランダムにオン/オフが切り替わるというブラックスクリーン問題が発生しています。以前はG-SYNCがオンでもオフでも発生していましたが、今はオフのときだけ発生しています
- まだ微妙な問題が残っています。PCを起動すると画面が真っ黒になってシステムが自動的に再起動します。しかし、再起動後はすべて正常に動作し、ゲームも問題なくずっとプレイできます [RTX 5080]
- RTX 5080を使用しています。宝物を取るときに以下の動画のような酷いちらつき・アーティファクトが発生します。これはゲームの問題でしょうか、それともドライバの問題でしょうか。どのドライバでも発生します
- ドライバアップデート後、Windowsが起動しなくなりました。再起動ループが発生します
- NVIDIA: ↑Windows回復環境でセーフモードで起動して、インストールしたドライバをアンインストールしてみてください
追加のユーザー報告 [2025/3/15追加分] [New]
- RTX 5080とRTX 4080を所有しているのですが、572.70 / 572.75 Hotfixだとモンスターハンターワイルズの一部カットシーンでひどいカクつきとクラッシュが発生しました。当初はRTX 5080に交換したばかりだったので、本体を疑いましたが試しにRTX 4080へ戻しても同じ不具合が発生、電源が問題??と思って電源も新しく交換しても発生。572.60に戻すとカクつきもなく、普通にカットシーンが再生されました。環境によって大きく変わるのかもしれませんが、この2バージョンのドライバは今までで最も酷かったです
572.70ドライバ不具合情報・対処方法まとめ
572.70ドライバには、572.65 Hotfixと同じ『DisplayPort接続した特定のモニター環境でPCを起動すると、ブラックスクリーンが発生する場合がある不具合の修正』が含まれています。しかし、572.65 Hotfixをインストールして直ったという報告もあれば直らなかったという報告も出ていました。
今回の572.70も572.65 Hotfixのときと同様に、ブラックスクリーンが直ったという人もいれば、引き続き発生するとの報告も出ています。
上記のような不具合報告にお困りの場合、GeForce RTX 5000シリーズ環境の方は、以前から報告されている一時的な対処方法として、リフレッシュレートを60Hzに設定してみてください。また、HDMIケーブルが余っていればそちらでの接続も試してみてください。
GeForce RTX 5000シリーズ以外の方は、安定していると評判の高い566.45 Hotfixおよび566.36 WHQLへのロールバックをお試しください。これらよりさらに古いドライバを使いたい場合はNVIDIAのサイトよりダウンロードできます。
なお、570番台ドライバから発生している既知の不具合『HDRを有効でゲームをするとブルースクリーンが発生する不具合』はいまだに直っていません。HDRを使用されている方は引き続きご注意ください。
< Update 1: 既知の不具合3件追加 > [2025/3/13追記]
NVIDIAはGeForce RTX 5000シリーズのブラックスクリーンの不具合を修正した572.75Hotfixを公開しましたが、直ったという報告もあれば直っていないという報告も出ています。
そして、572.75Hotfixでは修正されていない新たな既知の不具合が本572.70ドライバに追加されました。追加された既知の不具合はすべてGeForce RTX 5000シリーズに関するもので、Red Dead Redemption 2とStarfieldに関するゲームの不具合が2件、そしてもDLDSRを使用するとブラックスクリーンが発生するという不具合が1件の計3件。
GeForce RTX 5000シリーズユーザーで、該当される方はお気をつけください。なお、この不具合は572.75Hotfixでも発生します。(572.75Hotfixはあくまでも特定の不具合のみを修正しただけで、その他の不具合は572.70と共通しています)
< Update 2: 既知の不具合3件、ユーザー報告1件追加 > [2025/3/15追記] [New]
GeForce RTX 5000シリーズに関する既知の不具合が2件と、グラボ問わずNVIDIAコントロールパネル / NVIDIAアプリの設定が正常に反映されないという既知の不具合が追加されました。
このほか、当サイト宛に572.70および572.75 Hotfixだとモンスターハンターワイルズでカクつきとクラッシュが発生するとの報告が寄せられています。572.60に戻すと直ったとのことなので、GeForce RTX 5000シリーズ環境で同じ不具合を経験されている方はお試しください。