GeForce Game Readyドライバ 572.47 不具合情報。引き続き地雷ドライバ。HDRでブルースクリーン。GeForce RTX 5000シリーズのブラックスクリーン報告多数
GeForce Game Readyドライバ 572.47 WHQLの不具合情報です。NVIDIA公式の既知の不具合と、海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。
NVIDIA公式: 既知の不具合 (リリースノート + フォーラム)
- ASUS ROG Swift OLED PG32UCDMゲーミングモニター環境において、Windowsの再起動(ソフトリブート)後に何も表示されない場合があります。この不具合は次のドライバで修正を予定しています [New]
- HDRを有効にしてゲームをプレイするとIRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL 0xaのブルースクリーンエラー(ブルースクリーンオブデス / BSoD)が発生する場合があります
- GeForce RTX 5000シリーズ環境でSteamVRを使用すると、一部のアプリで表示がカクつく(スタッターが発生する)場合があります
- V-Ray 6において、GeForce RTX 5000シリーズだとCUDA Vpathテスト時に想定より低パフォーマンスになります
- Adobe Substance 3D Painterにおいて、GPUレイトレーシングのせいでベイク処理後の表示がおかしくなる場合があります
- 一部のVulkanおよびDirectXアプリにおいて、表示がわずかに乱れる場合があります
- 『NVIDIAコントロールパネル』 → 『デスクトップ』 → 『GPU アクティビティ アイコンを通知領域に表示する』の設定を変更しても、PCを再起動しないと反映されません
- GeForce RTX 5000シリーズ(Blackwell GPU)環境において、非常に高いリフレッシュレートのモニター(※筆者注: 具体的に何Hzかは未記載)とグラボをDisplayPort 1.4 + DSCで接続すると、オーディオ(音)が止まる場合があります
その他の不具合
- AMD Athlon 64 X2やIntel Core 2 Duo / Core 2 Quad以前のPOPCNT命令に対応していない古いCPU環境だと、一部のドライババージョンでブルースクリーンエラーが発生します。具体的には以下。本件に関する詳細はこちらのページをご覧ください。
- 552.44まで → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
- 555.85~565.90 → POPCNT非対応の古いCPU環境だとブルースクリーンが発生する。最悪ブートループでOSが起動しなくなる
- 566.03以降 → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
ユーザー報告の不具合
- ASUS GeForce RTX 5090でブラックスクリーン(黒い画面)が表示される不具合について、一切言及されていません
- 私のMSI製GeForce RTX 5090でもまったく同じ症状が出ています。ブラックスクリーンが表示されます。MSIはNVIDIA側の問題だと責任転嫁しています
- GeForce RTX 5080を発売と同時に買いました。買ってからもうすぐ1か月経ちますが、いまだにブラックスクリーンの不具合は解決していません
- GeForce RTX 5070 Tiを購入しましたが、ディアブロIVやMechWarrior 5: Clansを起動してゲームを開始すると画面が真っ黒になります
(※ほか、GeForce RTX 5000シリーズでブラックスクリーンが表示されるとの報告多数) - NVIDIA: ↑この問題については今も積極的に調査中です。修正がドライバ側のアップデートで提供されるのか、それともVBIOSのアップデートになるのかまだわからないため、既知の不具合には記していません。さらに情報が得られ次第、共有いたします
- ↑少なくとも問題を調査しているということをアナウンスするべきではないでしょうか
- GeForce RTX 5090 + 60Hzを超えるモニター環境で3DMark Speed WayやTime Spyを実行すると、ブラックスクリーンになり、その後ブルースクリーンエラー(ブルースクリーンオブデス / BSoD)が発生します。ベータドライバの572.41では問題ありませんでしたが、572.42と572.47では再発しています
- NVIDIA: ↑ご報告ありがとうございます。この不具合を再現できており、現在調査中です
- 572.47で『モニターが長時間のスリープに入ったあと、モニターを復帰させるとドライバがクラッシュする場合がある不具合』が修正されたと書かれていますが、まだ修正されていません。この不具合は572.16から発生しました。モニターはLG 38GL950G、グラボはRTX 3090 FEを使用しています。566.36にロールバックすると直ります
- 私のGeForce RTX 4090環境ではモニタースリープの不具合は無事修正されました
- 572.47をインストールすると、ブルースクリーンエラーが発生し、Windowsの起動に失敗します。Windows回復環境でシステムの復元をする必要がありました。古いドライバでは問題なく動作します [RTX 4080 / Ryzen 9 7900X3D / 32GB DDR5-6000]
- NVIDIAアプリ経由で572.16から572.47にアップデートしました。インストールは問題なく完了しましたが、Windowsが起動しなくなりました。セーフモードで572.16に戻したところ、完全に直りました
- このドライバも含め、572.16以降、ALAN WAKE 2やスター・ウォーズ無法者たちをプレイしているとPCごとフリーズ・クラッシュします。566.36に戻すと直ります [RTX 4090]
- GeForce RTX 4080ですが572.42にしてからブラックスクリーンが発生します。電源を強制的に落とすしかなくなります。以前のドライバにロールバックすると直りました
- 572.42にしてからインディ・ジョーンズ/大いなる円環を起動するとPCが再起動します [RTX 4090]
- 私の環境では『ntoskrnl.exe』のCPU使用率が高くなる不具合はまだ発生しています
- 私はモニターを2台使用していますが、572.42にしてから片方のモニターが検出されなくなりました。ドライバをロールバックするとこの問題は発生しません。572.42ドライバに問題があるようです
572.16からの発生している、HDRを有効にしてゲームをするだけでブルースクリーンが発生する不具合はいまだに直っていません。正直、もうこれだけで地雷ドライバと言っても過言ではありません。
また、先日発売されたGeForce RTX 5070 Tiも含め、GeForce RTX 5000シリーズでブラックスクリーンが発生するとの報告が引き続き多数出ています。572.42のときに報告されていた一時的な対処方法としては、モニターのリフレッシュレートを60Hzにするとブラックスクリーンが発生しなくなったと報告されています。本不具合にお困りの方はお試しください。
このほか、GeForce RTX 5000シリーズ以外でも、572.47をインストールするとWindowsが起動しなくなったという報告や、ゲームがクラッシュしたりPCごと落ちるといった報告がいくつか出ています。同様の不具合にお困りの方は、ドライバのロールバックをご検討ください。
GeForce RTX 5000シリーズ以外の方は以前の566.45 Hotfixや566.36 WHQLへのロールバックをお試しください。これまで、これらのドライバに戻すと不具合が直ったとの報告が多く出ています。今のところこれら2つのドライバが安定ドライバと言えそうです。これらよりさらに古いドライバを使いたい場合はNVIDIAのサイトよりダウンロードできます。
GeForce RTX 5000シリーズは572.16から対応されたため、上記の60Hzをお試しいただくか、NVIDIAの修正をお待ちいただくしかありません。