GeForce Game Readyドライバ 572.42 不具合情報。大量のブラックスクリーン報告。特にGeForce RTX 5090 / RTX 5080に影響。ほか、引き続きHDR有効でブルースクリーン。今回も地雷ドライバか [Update 1]
GeForce Game Readyドライバ 572.42 WHQLの不具合情報です。NVIDIA公式の既知の不具合と、海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。
更新履歴 [記事初公開日: 2025/2/15] ① 既知の不具合を1件追加。気になるユーザー報告を複数件追加。記事最下部に『追記』を加筆。 [2025/2/18] [New] |
NVIDIA公式: 既知の不具合 (リリースノート + フォーラム)
- 一部のVulkanおよびDirectXアプリにおいて、表示がわずかに乱れる場合があります [New]
- HDRを有効にしてゲームをプレイするとIRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL 0xaのブルースクリーンエラー(ブルースクリーンオブデス / BSoD)が発生する場合があります
- GeForce RTX 5000シリーズ環境でSteamVRを使用すると、一部のアプリで表示がカクつく(スタッターが発生する)場合があります
- 『NVIDIAコントロールパネル』 → 『デスクトップ』 → 『GPU アクティビティ アイコンを通知領域に表示する』の設定を変更しても、PCを再起動しないと反映されません
- V-Ray 6において、GeForce RTX 5000シリーズだとCUDA Vpathテスト時に想定より低パフォーマンスになります
- Adobe Substance 3D Painterにおいて、GPUレイトレーシングのせいでベイク処理後の表示がおかしくなる場合があります
- モニターが長時間のスリープに入ったあと、モニターを復帰させるとドライバがクラッシュする場合があります
追加された既知の不具合 [2025/2/18追加分] [New]
- GeForce RTX 5000シリーズ(Blackwell GPU)環境において、非常に高いリフレッシュレートのモニター(※筆者注: 具体的に何Hzかは未記載)とグラボをDisplayPort 1.4 + DSCで接続すると、オーディオ(音)が止まる場合があります
その他の不具合
- AMD Athlon 64 X2やIntel Core 2 Duo / Core 2 Quad以前のPOPCNT命令に対応していない古いCPU環境だと、一部のドライババージョンでブルースクリーンエラーが発生します。具体的には以下。本件に関する詳細はこちらのページをご覧ください。
- 552.44まで → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
- 555.85~565.90 → POPCNT非対応の古いCPU環境だとブルースクリーンが発生する。最悪ブートループでOSが起動しなくなる
- 566.03以降 → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
ユーザー報告の不具合
- 572.42の既知の不具合に掲載されていた以下の不具合について、修正されたという情報がありません。にもかかわらず既知の不具合から消えています。以下の不具合がどうなったのか教えてください
- Shadow of the Tomb Raiderにおいて、レイトレーシングシャドウの設定をHighまたはUltraに設定するとゲームがクラッシュする場合があります
- No Mans Skyにおいて、Frame Generationを有効にするとゲームがクラッシュする場合があります
- GeForce RTX 5090およびRTX 5080環境において、ARK Survival Evolved起動時ゲームがクラッシュします
- GeForce RTX 5080環境において、フォートナイトをパフォーマンスモードで起動すると、ゲームがクラッシュする場合があります
- NVIDIA: ↑Shadow of the Tomb Raiderに関しては、ゲーム側のバグのようです。そのため、ドライバのバグリストから削除しました。572.42ではValorantの不具合が修正されていますが、この不具合の修正と同時に、ARK Survival Evolved、フォートナイトなどの不具合も修正されました
- GeForce RTX 5000シリーズ(RTX 5090 / RTX 5080)環境でブラックスクリーン(画面が真っ黒になる)が発生する不具合は直っていません
- GeForce RTX 5080環境でマーベル・ライバルズを起動すると、画面が真っ黒になってクラッシュします。以前のドライバでも今回のドライバでもです。マジでひどい
- GeForce RTX 5080環境でエルデンリングを起動すると、開始直後にブラックスクリーンが表示されます
- 572.42は572.16よりも酷くなっています。GeForce RTX 5080を使用していますが、常にちらつきが発生し、10秒ごとにランダムにブラックスクリーンが表示されます
- リフレッシュレートが60Hzを超えるとブラックスクリーンが発生してクラッシュする不具合は直っていません
(※筆者注: 同様のブラックスクリーン不具合報告多数。本当、めちゃめちゃ多いです) - NVIDIA: ↑現在、私たちはこの不具合の調査を行っていますが、まだ完全には解明できていません。また、いくつかの異なるバグが影響しあっている可能性もあります。この不具合は私たちにとって解決すべき優先度の高い不具合です。さらに情報が得られ次第、既知の不具合に追加します
- Remedyのゲーム、Controlにおいて、影にちらつきが発生します。Blackwell GPU / GeForce RTX 5000シリーズのみで発生するようです
- 572.42にしてからPath of Exile 2 (POE2)を起動すると、PC / Windowsごとクラッシュします。以前のドライバではこんなことは起こりませんでした。
- 572.16でも572.42でも、Frame Generationを有効にしてMarvel’s Spider-Man 2を起動するとブラックスクリーンが発生してPCが再起動します
- 572.16でも572.42でもプログラムやアプリを最小化すると黒い画面が点滅します [RTX 3060 Ti]
- 私はGeForce RTX 4090を使用していますが、572.42の修正された不具合にも書いてあるように、ドライバのインストール時には必ず、『カスタム (詳細)』を選択し、『クリーン インストールの実行』にチェックを入れてインストールしてください。私はこれでブラックスクリーンが発生しなくなりました
- ↑私はGeForce RTX 5080を使用していますが、(この手順を行っても)まだブラックスクリーンが表示されます
- 私もGeForce RTX 5080ですが、この手順でブラックスクリーンは解決しません
(※筆者注: 同様の報告多数)
- 私もGeForce RTX 5080でブラックスクリーンが表示されていましたが、ドライバ側の問題ではなくグラボ側の問題(初期不良)かもしれません。ブラックスクリーンが表示されていたGeForce RTX 5080を返品・交換したらブラックスクリーンやちらつきが発生しなくなりました
- 572.16以降、G-SYNCが機能しなくなりました。QLED Samsung TVを使用していますが、画面がものすごく点滅します。566.36に戻すと直ります [RTX 3080 Ti]
- ↑私も同じです。Samsung 8K TVで同じ不具合が発生しています。以前は、GeForce RTX 4090 + 566.36ドライバで問題なく動作していました
- サイバーパンク2077の起動時にシステムごとクラッシュします。DLSS Frame Generationが有効になっているとこの不具合が発生します。UserSettings.jsonを手動で編集してDLSS Frame Generationを無効にすると、正常に起動します。または、566.36へとロールバックすることでも解決します。566.36ではDLSS Frame Generationも問題なく使用できます
- GeForce RTX 5090 Founders Editionを使用していますが、DisplayPort接続では572.42で問題が解決しているようです。572.16では表示がおかしくなったりブルースクリーンが発生していましたが、今のところは問題ありません
- GeForce RTX 4080を使用していますが、572.42へとアップデートしてから、ランダムにクラッシュして画面が真っ黒になります
- ↑私のGeForce RTX 4080環境でも同じ不具合が発生しています
追加のユーザー報告 [2025/2/18追加分] [New]
- GeForce RTX 5090にしてからランダムに『FAULT IN NON PAGED AREA NVLDDMKM.SYS』のブルースクリーンエラーが発生するようになりました。ブルースクリーンはアイドル時にのみ発生します。モニターはDisplayPortとHDMIの両方に繋げており、マルチモニター構成です。GeForce RTX 5090 Founders EditionとMSI GeForce RTX 5090 32G GAMING TRIO OCの2つのモデルでまったく同じ症状が出ています。GeForce RTX 4090ではこんなことはありませんでした。メモリテストや電源の負荷テスト、Windowsの再インストールやDDUを使ってドライバの再インストールなど、できることはやりましたが解決しません。これがドライバの問題であることを願っています [Core i9-14900K / DDR5-7200 / ASUS ROG MAXIMUS Z790 HERO / be quiet! DARK POWER PRO 11 1200W電源]
- ホグワーツ・レガシーを起動するとブルースクリーンエラーが発生します。この不具合は572.16から発生しています。566.36に戻すと直ります [RTX 4080 SUPER]
- ほとんどのゲームでフレームレートが低下しました。566.36を再インストールすると直りました [RTX 4070 Ti SUPER]
ブラックスクリーンが発生するとの報告が大量に出ています。その報告のほとんどはGeForce RTX 5000シリーズですが、それ以外のグラボでも発生するとの報告がちらほら出ています。
その他、さまざまな不具合報告が出ており、何か挙動がおかしいと思ったら、GeForce RTX 5000シリーズ以外の方は以前の566.45 Hotfixや566.36 WHQLへのロールバックをお試しください。これらのドライバに戻すと不具合が直ったとの報告が多く出ています。これらよりさらに古いドライバを使いたい場合はNVIDIAのサイトよりダウンロードできます。
GeForce RTX 5000シリーズは572.16から対応されたため、572.16、572.24 Hotfix、そして今回の572.42しか選択肢ががありません。もし、GeForce RTX 5000シリーズ環境でブラックスクリーンにお困りの方は、一時的な対処方法として、リフレッシュレートを60Hzへと下げて改善するか確認してみてください。また、572.42にしてからDisplayPort接続だと問題が発生しなくなったとの報告も1件出ています。
さらに別のユーザーからは、返品・交換したら直ったとの報告も1件出ており、ハードウェア側の初期不良も疑われています。(初期不良にしてはあまりにも報告が多すぎますが)
このほか、572.42の既知の不具合として、HDRを有効にしているとブルースクリーンエラーが発生するという不具合が572.16から継続しています。HDRモニターをお使いの方はお気をつけください。572.16以降ではHDRを無効にしておくことを強く推奨いたします。
現状、572.42ドライバも地雷ドライバと呼んで差し支えないでしょう。
2025/2/18追記 [New]
新たに、既知の不具合が1件追加されました。GeForce RTX 5000シリーズ環境で高リフレッシュレート + DisplayPort (DSC)接続だと音が止まるとのこと。該当環境の方はお気をつけください。本不具合にお困りの場合は、一時的な対処方法としてリフレッシュレートを下げるなどをご検討ください。