GeForce Game Readyドライバ 556.12 不具合情報。Core 2 Duoなど、古いCPUのサポートを終了。インストールするブルースクリーンや再起動ループ

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GeForce Game Readyドライバ 556.12 WHQLの不具合情報です。NVIDIA公式の既知の不具合と、海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。

NVIDIA公式: 既知の不具合 (リリースノート + フォーラム)

  • HVEC/AV1 10-bit 4:2:0動画ファイルを再生して、50%未満のサイズへと縮小すると映像がぼやける場合があります [New]
  • ノートPC環境において、GeForce ExperienceまたはNVIDIAアプリのパフォーマンスオーバーレイのGPU使用率が0%で固まって、ゲームにスタッター(カクつき)が発生する場合があります [New]
  • Halo InfiniteをWindows11 24H2 Insider Previewでプレイすると、最初のロード画面でゲームがクラッシュします [New]
  • NVENCを使って10bitカラーでエンコードをすると、エンコードの設定が反映されない場合があります
  • GeForce ExperienceのパフォーマンスモニタリングオーバーレイのGPU情報がリフレッシュされなくなる場合があります

その他の不具合

  • 555ドライバ以降、AMD Athlon 64 X2やIntel Core 2 Duo / Core 2 Quad以前のPOPCNT命令に対応していない古いCPUのサポートを終了しました。555以降、POPCNT命令に対応していないCPU環境にドライバをインストールすると、ブルースクリーンエラー(BSoD)が発生します。AMDは2007年前後のBarcelonaあたりから、IntelはNehalem (第1世代Core iシリーズ)からPOPCNT命令に対応しています。POPCNT命令に対応していない古いCPU環境で利用できる最後のドライバは552.44です [New]
  • GeForce環境において、Chromiumベースのアプリケーション(Google ChromeやMicrosoft Edgeなど)で市松模様のようなものがランダムに表示される場合があります。回避策・対処方法はこちらの記事をご覧ください。この不具合はWindows側のバグです。Windows11は2024年5月30日に公開されたプレビューリリースKB5037853にて修正されました。KB5037853(以降)をインストールすることで市松模様は発生しなくなります。Windows10は2024年6月26日に公開されたプレビューリリースKB5039299にて修正された模様です。プレビューリリースをスルーしている方は、2024年7月9日に配信予定のセキュリティ更新プログラムにて修正されるはずです
  • ノートPC / モバイル環境において、NVIDIA App / GeForce Experienceに『WhisperMode』が表示されない、または「Not Ready」と表示される場合はこちらのFAQページをご覧ください
  • Intel第13世代や第14世代(Core 13000シリーズや14000シリーズ)を使用していると、ゲームがクラッシュしたり、「Out of video memory trying to allocate a rendering resource」(レンダリングリソースを割り当てようとしているビデオメモリが不足しています)というエラーが表示される場合があります。これはGeForceの不具合ではありません。Intel第13世代/第14世代CPUの不具合です。現在、Intelはこの不具合を調査しています。この不具合の詳細および対処方法は以下の記事をご覧ください

ユーザー報告の不具合

  • 555.85以降、SAMSUNG 49インチモニターOdyssey G9 Gaming Monitor (LC49G95T)環境でドライバをインストールすると、インストールの途中で画面が真っ黒になります。PCを再起動するまで直りません。モニターのリフレッシュレートを120Hzに落としているとこの不具合は発生しません。552.44ドライバ以前はリフレッシュレートを落とさなくても普通にインストールできます
  • Core 2 Duo E7400 / GT 1030環境に555ドライバをインストールしたところブルースクリーンが発生して再起動を繰り返しました。システムの復元をしても直らず、Windows10を再インストールする必要がありました

 

以前のドライバには「555.85以降のドライバをインストールすると、Core 2 Duo / Core 2 Quad環境でブルースクリーンエラー(BSoD)が発生する」という既知の不具合がありましたが、これは不具合ではなく仕様となりました。

『その他の不具合』の項目にも書いていますが、POPCNTをサポートしていない古いCPU環境に555.85以降をインストールするとブルースクリーンが発生します。また、ユーザー報告では、再起動ループが発生して、システムの復元をしても直らなかったという報告が出ています。古いCPUをお使いの方はアップデートしないようお気をつけください。