GeForce 546.65 ドライバ 不具合情報。カクつきはまだ直らず
GeForce 546.65ドライバの不具合情報です。NVIDIA公式の既知の不具合と、海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。
NVIDIA公式: 既知の不具合 (リリースノート + フォーラム)
- 一部の環境において、Webブラウザのスクロール時に若干のスタッター(カクつき)が発生する場合があります
- HWiNFO64の『プログラム』 → 『設定』 → 『セキュリティ』タブ → 『NVMLを有効にする』にチェックが入っているとフレームレートが不安定になる場合があります (筆者注: この項目はデフォルトでチェックが入っています)
- Microsoft EdgeでNetflixを視聴すると、表示がおかしくなる場合があります。一時的な回避策として、Netflixアプリケーションの使用をおすすめいたします
- GeForce GTX 1000およびRTX 2000シリーズにおいて、『ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング』(HAGS)とSLIの両方が有効の場合、PCがランダムにフリーズしたりブルースクリーンエラー(BSoD)が発生する場合があります
- G-SYNCモニターをHDMIモニターにクローンすると、黒い横線が表示される場合があります
- GeForce RTX 3080 Tiを搭載したAlienware X17 R2ノートPC環境において、dGPUモードでDirectXゲームを起動すると画面に何も表示されなくなります
- GeForce RTX 4060 Ti環境において、アプリケーション使用中にモニターがランダムにちらつき、画面上部に黒いバーが表示される場合があります
- V-SYNC (垂直同期)を有効にすると特定のゲームでフレームレートが不安定になる場合があることを認識しています。現在、この不具合を調査しています (筆者注: 既知の不具合リストには記されていませんが、フォーラムに投稿されています)
その他の不具合
- GeForce環境において、Chromiumベースのアプリケーション(Google ChromeやMicrosoft Edgeなど)で市松模様のようなものがランダムに表示される場合があります。回避策・対処方法はこちらの記事をご覧ください。この不具合はWindows側のバグです。NVIDIAによると、2023年11月29日にリリースされたWindows11 Insider Preview Canaryチャネル Build 26002で修正されたとのことです。いずれ通常版のWindowsでも修正されることが期待されます。
ユーザー報告の不具合
- League of Legendsでフレームレートの低下とカクつきが発生します。いまだに538.37を使用しています [RTX 4060 Ti / Windows10 22H2]
- 私も含め、多くの人がカクつきの不具合を訴えています
- V-SYNCの不具合は今も続いています
(※同様の報告多数)
- 今までCounter-Strike 2で150~170 fps出ていましたが、546.65にしてから70~110 fps、最大でも120 fpsへと低下しました。また、フリーズも発生するようになりました
- 546.65にしてからサイバーパンク2077のフレームレートが落ちました
- サイバーパンク2077とCounter-Strike 2をプレイすると、フレームレートが低下し始めクラッシュします [RTX 4090]
- 546.65にしてからアサシンクリードミラージュ(Ubisoft Connect)とZero Hour (Steam)を起動しようとするとクラッシュします。どちらもアップデート前は問題なく起動しました
546.31Hotfixにて「V-SYNCが有効な場合、断続的なカクつきが発生する不具合」は修正済みとされましたが、いまだにこの不具合が発生するとの報告が多数出ています。NVIDIAも不具合を認めており、調査を継続しています。
この不具合が発生する場合、『ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング』(HAGS)を無効にするか(ただし、無効にするとDLSS 3 Frame Generationを使用できなくなります)、537.58に戻すと直りますので、本不具合にお困りの場合はお試しください。以前のドライバはNVIDIAのサイトからダウンロードができます。
なお、先日発売されたGeForce RTX 4070 SUPERは546.65 (以降)しか使用できないためご注意ください。暫定的な対処方法は『ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング』を無効にするしかありません。