GeForce 546.29 / 546.31ドライバ 不具合情報。V-SYNCの不具合は完全に直っていない

GeForce

NVIDIA Logo

GeForce 546.29ドライバおよび546.31 Hotfixドライバの不具合情報です。NVIDIA公式の既知の不具合と、海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。

最初に

546.31 Hotfixドライバは、546.29ドライバから「Discordでゲームプレイを配信すると、色が薄く表示される不具合」と「V-SYNC (垂直同期)が有効な場合、断続的なカクつき(スタッター)が発生する不具合」の2件の既知の不具合が修正されています。546.31はこの2件の既知の不具合を修正しただけのドライバのため、そのほかの不具合は546.31も546.29も共通しています。

NVIDIA公式: 既知の不具合 (リリースノート + フォーラム)

  • Microsoft EdgeでNetflixを視聴すると、表示がおかしくなる場合があります。一時的な回避策として、Netflixアプリケーションの使用をおすすめいたします [New]
  • 一部の環境において、Webブラウザのスクロール時に若干のスタッター(カクつき)が発生する場合があります
  • [546.29のみ]Discordでゲームプレイを配信すると、色が薄く表示される場合があります (546.31 Hotfixで修正)
  • [546.29のみ]V-SYNC (垂直同期)が有効な場合、断続的なカクつき(スタッター)が発生する不具合 (546.31 Hotfixで修正)
  • Windowsのユーザーを切り替えるたびに、NVIDIAコントロールパネルのアイコンがシステムトレイに増えていきます
  • GeForce GTX 1000およびRTX 2000シリーズにおいて、『ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング』(HAGS)とSLIの両方が有効の場合、PCがランダムにフリーズする場合があります
  • G-SYNCモニターをHDMIモニターにクローンすると、黒い横線が表示される場合があります
  • GeForce RTX 3080 Tiを搭載したAlienware X17 R2ノートPC環境において、dGPUモードでDirectXゲームを起動すると画面に何も表示されなくなります
  • GeForce RTX 4060 Ti環境において、アプリケーション使用中にモニターがランダムにちらつき、画面上部に黒いバーが表示される場合があります
  • GeForce GTX 900シリーズなどのMaxwell GPU環境において、モニターのスリープが解除されない場合があります

その他の不具合

  • Chromiumベースのアプリケーション(Google ChromeやMicrosoft Edgeなど)において、市松模様のようなものがランダムに表示される場合があります。回避策・対処方法はこちらの記事をご覧ください。Redditでのユーザー報告によると、この不具合は2023年11月29日にリリースされたWindows11 Insider Preview Canaryチャネル Build 26002で修正されたといわれています。いずれ通常版のWindowsでも修正されることが期待されます。

ユーザー報告の不具合

  • 546.29と546.31の両方で、League of Legendsのフレームレートが低下し、カクつきが発生します。また、スリープから再起動するとき、ブルースクリーン(BSoD)が発生します。ブルースクリーンは3回に1回くらいの割り合いで発生します [RTX 4080 / Ryzen 7 7800X3D / Windows11 23H2]
  • V-SYNCの不具合は修正されていません。これまでと同じようにfpsが低下してカクつきます。『ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング』(HAGS)を無効にするとカクつきは直りますが、Frame Generationが無効になります。537.58にロールバックすると直ります [Windows11]
  • 546.31でV-SYNC時のfpsの低下は改善されましたが、完全には直っていません。45~46 fpsにまで下がるといったことはなくなりましたが、57~59の間を推移してマイクロスタッター(わずかなカクつき)が発生しています。HAGSを無効にすれば60 fpsになります。NVIDIAはこの不具合を引き続き調査する必要があると思います [RTX 3080 / Core i9-10900K / Windows11]
  • もし、V-SYNCを有効にしてまだカクつきが発生する場合はHWiNFOやRivaTunarといったモニタリングアプリを終了してみてください。私はこれで直りました
  • ↑私もHWiNFOを起動してるとカクつきが発生することがありました
  • ↑私はどちらのソフトも起動していませんがカクつきが発生します

 

Google ChromeやMicrosoft Edgeなど、Chromium系アプリケーションで発生していた市松模様の不具合が既知の不具合から消えました。既知の不具合から消えた理由は不明です。

Redditでのユーザー報告によると、市松模様の不具合はWindows11 Insider Preview Canaryチャネル Build 26002で修正されたといわれています。ただ、Microsoftが公開したBuild 26002のリリースノートにそのようなことは記されておらず、NVIDIAも既知の不具合から消した理由を語っておらず詳細は不明です。

市松模様の不具合は以前からWindows側の問題の可能性が高いといわれていました。Windows側の問題ということが確定したため、既知の不具合から消えたのかもしれません。(ただ、それならそうと、説明があってもよさそうなものですが)

仮にWindows11 Insider Preview Canaryチャネル Build 26002で修正されていたとしても、通常版のWindowsではまだ修正されていないため、当分の間は『その他の不具合』として記しておきます。

話は変わって、546.31ではV-SYNCの不具合が修正されたと記されていますが、いまだに不具合が発生するという報告がちらほら出ています。537.58に戻すと直りますので、本不具合にお困りの場合はロールバックをお試しください。

以前のドライバはNVIDIAのサイトからダウンロードができます。