GeForce 545.84 ドライバ 不具合情報。動画が暗くなる、スクロールがカクつく、タスクバーが真っ黒になるなど [Update 1]

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GeForce 545.84ドライバの不具合情報です。NVIDIA公式の既知の不具合と、海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。

更新履歴 [記事初公開日: 2023/10/19]
既知の不具合4件追加。動画が暗くなる不具合の一時的回避策をユーザー報告の不具合に加筆。[2023/10/20] [New]

NVIDIA公式: 既知の不具合 (リリースノート + フォーラム)

  • Chromiumベースのアプリケーションにおいて、市松模様のようなものがランダムに表示される場合があります。回避策・対処方法はこちらの記事をご覧ください
  • Maxwell GPU (GeForce GTX 900シリーズなど)環境において、Halo Infiniteのパフォーマンスが大幅に低下します
  • OCCTのVRAMテストでメモリ使用量がフルになって終了すると、イベントビューアーのログに『nvlddmkm』のエラーが記録されます
  • GeForce GTX 1000およびRTX 2000シリーズにおいて、『ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング』(HAGS)とSLIの両方が有効の場合、PCがランダムにフリーズする場合があります
  • G-SYNCモニターをHDMIモニターにクローンすると、黒い横線が表示される場合があります
  • Windowsのユーザーを切り替えるたびに、NVIDIAコントロールパネルのアイコンがシステムトレイに増えていきます
  • GeForce RTX 3080 Tiを搭載したAlienware X17 R2ノートPC環境において、dGPUモードでDirectXゲームを起動すると画面に何も表示されなくなります
  • GeForce RTX 4060 Ti環境において、アプリケーション使用中にモニターがランダムにちらつき、画面上部に黒いバーが表示される場合があります

追加された既知の不具合 [2023/10/19追加分] [New]

  • NVTOPPSが停止するとイベントビューアーに誤ってNVTOPPSのエラーが書き込まれます
  • Windows10の透明効果が正常に機能しなくなります (筆者注: 透明効果がなくなる、今までより黒くなる、ぼかし効果(blur)がなくなるなど)
  • Windowsの設定でHDRを有効にしていると、ChromeでSDR動画を再生すると、動画の明るさがおかしくなります。この不具合はChrome側で修正されます。最新のCanary版ではすでに修正されています
  • Halo Infiniteのロード時間が長くなります

ユーザー報告の不具合

  • 545.84にしてから、ファイルエクスプローラーやChromeでスクロールするとFPSが低下するようなカクつきが発生します。537番台のドライバにロールバックしました [RTX 3060 Ti / Core i5-13600K / Windows11 / AOC 27G2 144Hz G-SYNC]
  • FirefoxとEdgeのスクロールがカクつくようになりました
    (※同様の報告複数あり)
  • イベントビューアーに『nvtopps』エラーが数分おきに書き込まれます
  • NVIDIA: ↑このエラーメッセージは無視して問題ありません。ゲームやアプリには影響しません。今後のアップデートでこのエラーメッセージが表示されないように修正する予定です
  • 545.84にしてからChromeが見た動画が30%ほど暗くなります。ブラウザをスクロールすると通常の明るさに戻りますが、スクロールを止めると再び暗くなります
  • 私もYouTubeで同じ問題を抱えています [RTX 4080]
    (※同様の報告複数あり)
  • Windows10に545.84をインストールするとタスクバーが黒くなります
  • 同じく。透明効果が機能していません [RTX 4060 Ti]
  • 私もです
    (※同様の報告複数あり)
  • 545.84にしてから、Lords of the Fallenが数分以内にクラッシュします。537.58ではクラッシュすることなく25時間プレイできました [RTX 4070 Ti / Windows10]

ユーザー報告の不具合 [2023/10/19追加分] [New]

  • Chromeで動画が暗くなったりする不具合は、Chromeの『設定』 → 『システム』 → 『ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する』をオフにすることで発生しなくなります
  • NVIDIA: ↑この不具合は、Chrome側のアップデートで修正される予定です

 

一部環境において、主に536.40以降のドライバをインストールしてから高負荷時などに画面が真っ黒(ブラックスクリーン)になってPCが固まるとの報告が複数出ていますが、今のところは545.84では報告は出ていません。

この不具合が発生すると、ドライバをどれだけロールバックしても直らないことがあるためハードウェアの損傷が疑われています。その一方で、環境によっては「Corsair iCUEをアンインストールしたら発生しなくなった」「532.03までロールバックしたら発生しなくなった」との報告も出ています。

この不具合が発生する詳細な条件は判明しておらず、545.84で直っているのかどうかはわかりません。(NVIDIAはこの不具合を既知の不具合として認めていません) もし、本ドライバを使用して同様の不具合が発生した場合はただちに使用をやめて、問題なく動作していたバージョンのドライバへとロールバックすることをおすすめいたします。

なお、この不具合はあくまでも一部環境で発生しているものであり、多くの環境では発生していません。

536.40以降、しばらくは阿鼻叫喚でしたが、前回のドライバでは報告もなく、今回のドライバも(今のところは)報告がないことから、この注意文は次回のドライバからは外します。また再び、多くの報告が出てきた際には記します。

話は変わって、545.84では新たに透明効果が正常に反映されずタスクバーが黒くなる、YouTubeなどの動画が暗くなる、スクロールがカクつくといったユーザー報告が出ています。これらの不具合にお困りの場合は、以前のドライバへとロールバックをご検討ください。以前のドライバはNVIDIAのサイトからダウンロードができます。

< Update 1: 2023/10/19追記 > [New]
ユーザー報告にあった『nvtopps』エラーがイベントビューアーに書き込まれる不具合、動画が暗くなる不具合、Windows10の透明効果が正常に機能しない不具合などが既知の不具合として掲載されました。

ユーザー報告によると、動画が暗くなる不具合は『ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する』をオフすることで一時的に回避可能とのこと。本不具合にお困りの方はお試しください。