サイバーパンク2077 v2.0はWindows11よりLinuxの方が高fps。1~2ランク上のグラボ級の性能を発揮
サイバーパンク2077 v2.0 / 仮初めの自由は、Windows11よりLinuxの方が高フレームレートで遊べる模様です。
ドイツメディアのPC Games Hardwareが検証したところ、以下のようなベンチマーク結果となりました。
テスト環境
▼サイバーパンク2077 v2.0 ゲーム設定
- プリセット: Ultra
- テクスチャ: High
- レイトレーシング: 無効
- FSR 2: 無効
- ディスプレイ: フルスクリーン
▼テストPC
- CPU: Ryzen 5 7600
- GPU: Radeon RX 6700 XT
- メモリ: 16GB DDR5-6000 CL32-38-38-96
- OS: Windows11 Pro / Nobara Linux 38
- ドライバ: Windows11 AMD Adrenalin 23.9.3 / Nobara Linux Mesa 3D 23.0.3 RADV
サイバーパンク2077 v2.0 Windows11 vs. Nobara Linux ベンチマーク結果
- 1920x1080
Nobara Linux: Min 56 / Avg 79.2 fps
Windows11: Min 46 / Avg 61.8 fps
- 2560x1440
Nobara Linux: Min 38 / Avg 54.2 fps
Windows11: Min 32 / Avg 46.8 fps
- 3840x2160
Nobara Linux: Min 24 / Avg 37.2 fps
Windows11: Min 19 / Avg 32.1 fps
まとめ
Nobara Linuxは、Windows11と比較して1080pで約28.1%(!)、1440pで約15.8%、4Kで約15.8%高く、すべての解像度でWindows11より高いフレームレートを見せました。
サイバーパンク2077 v2.0は、実行環境をWindows11からNobara Linuxに変更するだけで、1~2ランク上のグラボ級のフレームレートを得られる模様です。
いったいなぜこんなにもフレームレートの差が出るのでしょうか。PC Games Hardwareは以下のように分析しています。
Nobara Linux 38において、これほど良いリザルトとなる理由は以下が考えられる。
[Source: PC Games Hardware] |
なお、このフレームレート差はあくまでもRyzen 5 7600 + Radeon RX 6700 XT環境でのもののため、Intel CPUやGeForceなど、そのほかの組み合わせでどうなるかは定かではありません。
しかし、似たような構成ですが、Ryzen 5 5600 + Radeon RX 5700 XT環境でもNobara Linuxにするだけで同様にパフォーマンスが向上したとの報告が出ています。
左: Nobara Linux 62 fps / 右: Windows11 43 fps
少しでもサイバーパンク2077を高フレームレートで遊びたいという人は、Nobara Linuxを試してみる価値はあるでしょう。