Core i9-13900KだとCounter-Strike 2のfpsが低くなる。その原因は
Intel Core i9-13900K環境でCounter-Strike 2 (カウンターストライク2 / CS2)をプレイすると、ほかのCPUよりも0.1% Low fpsが低くなるという問題が発生しています。
まずは、各CPU環境でのベンチマーク結果をご覧ください。
CS2 (1080p / Low / GeForce RTX 4090)
ベンチマーク結果
Core i7-13700KとCore i5-13600Kの0.1% Lowのフレームレートは、それぞれ150.8 fps、175.1 fpsですが、Core i9-13900KはほかのCPUよりも突出して悪く、91.1 fpsとなっています。
91.1 fpsも出ていれば十分と感じるかもしれませんが、ほかのCPUよりも瞬間的にフレームレートが低下していることは間違いありません。Counter-Strike 2のような競技性の高いゲームではできるだけ高fpsを保ち、こういった瞬間的な低下はなるべくなら避けたいところです。
YouTubeチャンネルのGamersNexusがこの問題を調査したところ、以下のことが判明しました。
Core i9-13900K: 通常・OC&HTオフ・HTオフ・E-Coreオフ
上記リザルトはCore i9-13900Kの状態を『通常』『オーバークロックしてハイパースレッディング(HT)無効』『ハイパースレッディング無効』『E-Core無効』で行ったベンチマーク結果です。
ハイパースレッディングを無効にするとさらにフレームレートが下がって悪化しました。しかし、E-Coreだけを無効にすると、大幅にフレームレートが向上して、0.1% Lowは2倍以上の199.6 fpsになりました。
Core i9-13900K環境でCounter-Strike 2の0.1% Low fpsが低いのはE-Coreに起因しているようです。この現象は同じコア数のCore i9-13900KSやCore i9-14900Kでも発生するでしょう。本現象にお困りの方は、一度、E-Coreの無効化をお試しください。
余談ですが、こういったE-Coreが有効だとフレームレートが低くなるゲームタイトルはCounter-Strike 2だけではありません。ファークライ5やPrey、DeathloopなどでもE-Coreを無効にした方がフレームレートが上がります。もちろん、その逆でE-Coreを有効にしておいた方がフレームレートが上がるゲームタイトルもあります。(どちらかというと、E-Coreを有効にした方が良いタイトルの方が多いです)
Alder LakeやRaptor LakeなどのハイブリッドCPU環境でゲームパフォーマンスが悪いと感じたら、E-Coreの無効化/有効化でどういった違いが生じるか試してみると良いかもしれません。