Corsair MP700、クーラーなしで使用するとファイル破損の恐れ。原因はPhison PS5026-E26コントローラー

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Corsair MP700

Corsair MP700 PCIe 5.0 NVMe M.2 SSDをヒートシンクやクーラーなしで使用すると、最悪、ファイルの破損に繋がる恐れがあるという不具合が見つかりました。海外メディアのTom’s Hardwareが報じました。

Corsair MP700

CorsairのPCIe 5.0 NVMe SSD『MP700』を使用する際はヒートシンクまたはクーラーを取り付けることをおすすめする。

Phoronixの検証では、クーラーを取り付けていない状態で『MP700』に負荷をかけると、3分以内にLinux OSにファイルシステムエラーが起こり、データ破損の恐れを示唆する不具合が確認された。TechPowerUpの検証でも2分以内に動作が停止し、再び動作させるには電源の再投入が必要だったという。

『MP700』にはPhisonのPS5026-E26コントローラーが搭載されており、この問題についてPhisonに問い合わせたところ以下の回答を得た。

TechPowerUpとPhoronixの報告を慎重に調査した結果、弊社(Phison)はPS5026-E26コントローラーで見つかった問題を認めたいと思います。弊社はこの問題を重く受け止め、速やかに解決することをお約束いたします。

弊社のファームウェアエンジニアリングチームはすでに問題を特定し、報告から数時間以内にサーマルスロットルカーブに必要な調整を行いました。しかし、新しいファームウェアは、弊社パートナーがお客様にリリースする前に、厳密な検証プロセスを受ける必要があります。検証済みのアップデートが利用可能になり次第、エンドユーザーに通知いたしますのでご安心ください。

ヒートシンクなしで出荷されたすべてのPS5026-E26製品は、ヒートシンクとともに使用することを目的としています。PCIe 5.0に対応しているほとんどのマザーボードには、冷却装置が含まれています。弊社は、お客様が既存の冷却製品を使用できるように、「ベアドライブ」オプションを提供しています。

弊社は、お客様に高品質の製品とソリューションを提供し、お客様の満足のために真摯に取り組んでまいります。

― Phison

Phisonはこの問題がファームウェアに起因していることを認めている。私たちは、サーマルスロットリングの閾値が緩すぎたことが原因ではないかと考えている。温度の上限を低くすれば、この問題を防げるはずだ。

Phisonは修正に取り組んでおり、新しいファームウェアは現在検証中だ。このファームウェアがいつリリースされるのかは明らかにされていないが、準備が整い次第アナウンスされるだろう。

Posted by にっち