SSDへのTrimがまったく行われない場合がある

SSD

SSD

環境によってはSSDへのTrim(トリム)がまったく行われない場合があります。当サイトに寄せられた情報をご紹介いたします。

▼OSが発行するTrimコマンドが条件によっては永久に発行されない可能性がある

タスクスケジューラで設定しているdefragが『\Microsoft\Windows\Defrag\ScheduledDefrag』にありますが、これの『条件』を見ると

  • コンピューターがアイドル状態でなくなった場合は停止する
  • コンピューターをAC電源で使用している場合にのみタスクを開始する
  • コンピューターの電源がバッテリーに切り替わった場合は停止する

となっています。この条件だとLaptopの場合

  • バッテリーで使用している場合は発行されない
  • ACアダプタをシャットダウン中にのみ充電で接続している様な場合は発行されない
    (ACアダプタを繋ぎっぱなしでもバッテリーの残量/充電量の閾値で充電が制御される物がある)
  • 何だかの理由でアイドル状態にならない場合は発行されない

条件が悪いと殆ど発行されないか全くされない状態になる可能性があります。

▼SanDisk / WDのツール『Dashboard』(ダッシュボード)にてTrim発行の設定を行っても条件によっては永久に発行されない可能性がある

Dashboardの設定で『パフォーマンス』 → 『最適化』 → 『Trim』で実行間隔を設定でOSの タスクスケジューラに『WesternDigital_SSD_TRIM_******X*****』(ストレージ 毎)が設定されます。この条件を確認すると

  • コンピューターをAC電源で使用している場合にのみタスクを開始する
  • コンピューターの電源がバッテリーに切り替わった場合は停止する

これはOS発行時と同じ。設定を確認すると、『スケジュールされた時刻にタスクを開始できなかった場合、すぐにタスクを実行する』にチェックが入っていません。

これだと指定時刻に起動していない場合(条件:タスクを実行するために『スリープを解除する』にもチェックが入っていない)は次回起動時にも再実行されない。

条件が悪いと殆ど発行されないか全くされない状態になる可能性があります。

上記のように、特定の条件下ではTrimが行われない可能性があります。もし、該当する環境で、気になる場合はコマンドプロンプト(管理者として実行)から『defrag /C /L』と入力してエンターを押すことで、手動でPC上の全SSDドライブにTrimを実行することができます。

Trimを手動で実行

気になる方は適宜実行してみるのもいいかもしれません。

Posted by にっち