中国産x86オクタコアプロセッサー『KX-U6780A』搭載マザーボード『C1888』が発売。パフォーマンスやいかに
中国・上海の国有企業、兆芯 (Zhaoxin)の中国産x86オクタコアプロセッサー『KX-U6780A』を搭載したMini-ITXマザーボード『C1888』が中国にて発売されました。それがこちら。
KX-U6780A搭載C1888マザーボードのスペック
マザーボードは中国のコンピューターメーカー芯杰英(Cjoyin)製でMini-ITXサイズ。PCIe 3.0スロット x1、SO-DIMMスロット x2、USB 3.0 x2、USB 2.0 x2、SATA x1、オンボードサウンド、D-Sub出力、HDMI出力などを備え、ACアダプターでの電源供給にも対応。
CPUとなるKX-U6780Aのスペックは8C8T、最大2.7GHz、TDP70W。SSE4.2やAVXなどの命令をサポートし、TSMCの16nmプロセスノードにて製造。CPUはBGAパッケージとなっており、マザーボードから取り外して交換することはできません。
パフォーマンス
8C8Tの中国産プロセッサー、KX-U6780Aのパフォーマンスはいったいどれほどのものなのか。その結果がこちら。
Cinebench R20でのリザルトは、マルチスコア845cb。8C8Tにも関わらず、上記リザルトの25番目にある4C4TのIntel Core i5-3550よりも低い数値となっています。もちろん、双方でクロックの違いはありますが、それを踏まえても、KX-U6780Aの1コアあたりのパフォーマンスは低いと言わざるを得ません。
販売価格
C1888マザーボードの販売価格はTaobaoで4300人民元、日本円にして約67,500円。お世辞にもコストパフォーマンスに優れているとは言えず、現状ではコレクターアイテムといった感が否めません。価格とパフォーマンスを考えると、IntelやAMDのCPUとマザーボードを選択した方がはるかに良い組み合わせが得られるでしょう。
兆芯の過去のアナウンスでは「KX-7000シリーズではAMDと同じ水準に達することを目標」としているため、次世代製品に期待したいところです。