Win10チューニング,WindowsUpdate

Windows10 Fall Creators Update(以下、FCU)を適用後、国内外で『スタートメニューが正常に機能しなくなった』という不具合報告が出ています。

基本的にはこの不具合が出ない人の方が多いようですが、海外のMSコミュニティでの『同じことが知りたい』数は2017年10月20日時点で69件となっており、一定確率でこの不具合に遭遇してしまう人がいるようです。

海外ユーザのnet4u氏が報告した酷い例だと、

↑これが

↑こうなったとか。スタートメニュー上のアプリが消されてしまったそうです。消えたアプリはストレージ内にはちゃんと残っているものの、net4u氏は 「再度スタートメニューにピン止めすることができなくなった」 と報告しています。

現在のところ発生条件や解決策は判明していません。万が一にもスタートメニューがぶっ壊れたら困る、という方は、しばらくはFCUの適用を見送った方が良いでしょう。

Win10チューニング,WindowsUpdate

CPUの脆弱性Spectre (Variant 2 / CVE-2017-5715)に対応したWindows10 v1709 Fall Creators Update専用マイクロコードアップデートKB4090007が2018年3月13日付けで更新されて、Skylake ~ Coffee Lakeまでのマイクロコードに対応しました。より詳細なCPUリストはKB4090007のページをご確認くださいませ。

適用時の注意点として、過去にレジストリ操作等でSpectre対策を無効にしている場合は、適用前に有効にしておく必要があります。

マザーボードメーカーが提供するBIOSアップデート(ファームウェア)の場合はPC起動時にマイクロコードがCPUに読み込まれるため、全てのOSにマイクロコードが適用されるかたちとなりますが、KB4090007の場合、Windows起動時にマイクロコードがCPUに読み込まれるため、Windowsでのみマイクロコードが適用されます。

ちょっとややこしいですが↓こういうことです。

マイクロコードを含むパッケージマイクロコードの読み込み適用範囲
KB4090007Windows起動時KB4090007を適用しているWindowsのみ
マザーボードのBIOSアップデートPC起動時 (OS起動前)全てのOS

KB4090007は技術的にはWindowsのパッチのひとつとして動作しているため、もし、マイクロコードに何かしらの不具合があった場合は、Windows上から普通にアンインストールができます。マザーボードにBIOSアップデートを行う前に、問題がないかどうか確認しておく手段としても良いかもしれません。

KB4090007はWindowsUpdateには降ってこないため、適用したい場合は下記のMicrosoft Updateカタログよりダウンロードをどうぞ。

Win10チューニング,WindowsUpdate

Windows10 v1709 Fall Creators Update(以下、FCU)へのアップデートを延期しているv1703 Creators Update(以下、CU)ユーザに対して、Microsoftは設定を無視してFCUの配信とインストールを行っていたことが判明しました。

Microsoftはこの問題を『誤り』としており、2018年3月8日時点で緩和したと伝えています。また、FCUがインストールされてしまった場合、10日以内であれば『設定』 → 『更新とセキュリティ』 → 『回復』 → 『前のバージョンの Windows 10 に戻す』からCUに戻せる旨を案内しています。

なお、Microsoftは2017年11月にもCUで止めているユーザに対して、設定を無視してFCUの配信とインストールを行っています。海外メディアによると2018年1月にもあった模様。

同じ『誤り』を何度も繰り返すMicrosoftは、一体いつになれば『学習』をするのでしょうか。

Win10チューニング,WindowsUpdate

2018年3月9日、MicrosoftはWindows10 v1709 Fall Creators Update用の更新プログラムKB4074588で発生しているUSBキーボードやマウスが死亡する問題に対処したKB4090913を公開しました。このパッチを適用することで、キーボードやマウスが死亡しなくなります。

当初、3月14日に修正を公開すると悠長なことを言っていましたが前倒しされたようです。以下、KB4090913のザックリ説明&ファイル直リンクになります。

Win10チューニング,WindowsUpdate

Windows10 v1709 Fall Creators Update用更新プログラムとなる2018年1月度KB4056892および2月度KB4074588のインストール後、PCを再起動すると一部環境にて『INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE』と書かれたBSoDが発生してWindowsが正常に起動しなくなる不具合が発生しています。

Microsoftによるとこの不具合は、誤ってアクティブなドライバのアンインストールをしてしまう場合があるために発生するとのことです。これは酷い。

不具合報告自体は比較的少なめのため、発生確率は低そうです。また、この不具合はインストール直後の再起動で発生するため、現状、問題が出ていなければ大丈夫です。

もし、このBSoDが表示されてWindowsが起動しなくなった場合はWindows回復環境(以下、回復環境)からKB4056892 / KB4074588のアンインストールを行うことでWindowsが正常に起動するようになります。以下、この不具合の対処方法になります。

Win10チューニング,WindowsUpdate


(Source:Microsoft)

MicrosoftはCPUの脆弱性Spectre (Variant 2 / CVE-2017-5715)に対応するため、Intelのマイクロコードを含んだ更新プログラムをMicrosoft UpdateカタログにKB4090007として掲載しました。この更新プログラムはWindows10 v1709 Fall Creators Update用となっており、現時点ではSkylake CPUを対象にしています。

KB4090007のページによると 「新たなマイクロコードが利用可能になると、このKBページを通じてアップデートを提供していく」 と伝えており、もしかしたら、同じKB番号で対象CPUがどんどん追加されていくのかもしれません。

適用時の注意点として、過去にレジストリ操作等でSpectre対策を無効にしている場合は、適用前に有効にしておく必要があるとのことです。

マザーボードメーカーが提供するBIOSアップデート(ファームウェア)の場合はPC起動時にマイクロコードがCPUに読み込まれるため、全てのOSにマイクロコードが適用されるかたちとなりますが、KB4090007の場合、Windows起動時にマイクロコードがCPUに読み込まれるため、Windowsでのみマイクロコードが適用されます。

ちょっとややこしいですが↓こういうことです。

マイクロコードを含むパッケージマイクロコードの読み込み適用範囲
KB4090007Windows起動時KB4090007を適用しているWindowsのみ
マザーボードのBIOSアップデートPC起動時 (OS起動前)全てのOS

KB4090007は技術的にはWindowsのパッチのひとつとして動作しているため、もし、マイクロコードに何かしらの不具合があった場合は、Windows上から普通にアンインストールができます。マザーボードにBIOSアップデートを行う前に、問題がないかどうか確認しておく手段としても良いかもしれません。

しかし、以前のマイクロコードでは再起動問題だけでなく、データの消失や破損というとんでもないやらかしをしていたり、 「再検証したらSkylakeだけはやっぱ大丈夫だったから以前から変更なし」 というガバガバな検証体制で変更を加えず再リリースをしたものが今回のマイクロコードだったりするため、使用にあたっては万が一に備えておくことをおすすめいたします。

2018/3/14追記
KB4090007がSkylake ~ Coffee Lakeまで対応しました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

と言っても書いていることはこことほとんど同じですが/(^o^)\

/////////////////////
更新履歴
① 詳しい仕組みが判明したため、記事を大幅に改訂。以前は 「ファームウェアアップデート」 と表現していましたが、このパッチでファームウェアのアップデートはされませんでした。ごめんなさい。
/////////////////////

Win10チューニング,WindowsUpdate

Windows10 v1709 Fall Creators Update用パッチKB4074588を適用すると、USBキーボードやマウスが死亡してしまい操作不能になるという致命的な不具合が出ていますが、その影響範囲はキーボードやマウスだけではないようです。Microsoftは下記の発表を行いました。

Win10チューニング,WindowsUpdate

2018年2月14日に配信されたWindows10 v1709 Fall Creators Update用のセキュリティアップデートKB4074588を適用すると、USB接続のキーボードやマウスが認識しなくなるという割とヤバイ不具合報告が多数出ています。

これらはほんの一例で、 「マウス 認識」 や 「キーボード 認識」 でツイッター検索をすると阿鼻叫喚となっています。

厄介なのはKB4074588のインストール直後だけでなく、しばらく経ってから発症する場合もあります。必ず発症するとはかぎりませんが、もし、この不具合に遭遇したらKB4074588をアンインストールすることで直ります。しかし、入力機器が死亡しているため、どうやってアンインストールするのかが問題です。

PS/2のキーボード・マウスだと動くので、お持ちの方はそれで操作ができます。キーボードあるいはマウスの片方だけ動く場合もなんとかなるでしょう。PS/2入力機器もなく、マウスもキーボードも死んでいる場合は、割と絶望的です。打開策はありますが、難易度は高めです。

以下、この不具合の対処方法になります。『未発症の人向けの予防策』 → 『既にキーボードとマウスが死亡している人向けの復旧方法』の順になります。

未発症の人向けの予防策

2018年3月6日にKB4090913が配信されました。このパッチを適用することでキーボードやマウスが死亡しなくなります。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

未発症の人はKB4090913を適用するだけで終了です。既に適用済みの場合であれば何も問題ありません。お疲れ様でした。

Win10チューニング,WindowsUpdate

2018年2月14日に配信されたWindows10 v1709 Fall Creators Update用のセキュリティアップデートKB4074588を適用すると、USB接続のキーボード・マウスが死亡する件について、やっとMicrosoftが公式に発表しました。

以下、その内容全文になります。ちょっと長めですが、青字の 「予防策について」 は是非ともご一読ください。

Win10チューニング,WindowsUpdate

2018年2月1日、MicrosoftはWindows10 v1709 Fall Creators Update(以下、Win10FCU)用更新プログラムKB4058258を配信しました。

この更新プログラムはセキュリティを含まないバグ修正のみのため、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はなく、半期チャネル(旧:CBB)に設定していると配信されません。何事もなければセキュリティを含む次の月例 (2018/2/14) に同梱されます。

所謂、早期公開の人柱パッチですが、大きなバグ修正が含まれているのでご紹介。

Win10チューニング,WindowsUpdate

5

Windows10 Fall Creators Updateを適用すると、圧縮・解凍ソフトやサードパーティ製ファイラーなどを使用中にマウスカーソルが画面端に飛ぶという不具合が出ています。以下、この不具合が発生するソフトのリストになります。

 ・7-Zip
 ・WinRAR
 ・秀丸ファイラーClassic
 ・FreeCommander XE
 ・As/R
 ・X-Finder
 ・Tablacus Explorer

上記以外にも同様のソフトで同じ不具合に遭うかもしれません。これらのソフトをガッツリ使い込んでいる方はお気をつけくださいませ。

< Update 1 >
有志により対策ソフトが作られました。お困りの方は下記のリンク先へどうぞ。

どちらのソフトを使用してもでマウスカーソルが吹っ飛ばなくなります。後者の方にはこの不具合の原因も書かれていますので、興味ございましたらご一読くださいませ。

2018/5/1追記
April 2018 Updateにてやっと直りました。

関連記事
【アプデ】 X299 / X99ユーザはWin10FCUへのアップデートに要注意。『0xc00000bb』BSoDになる危険性
【アプデ】 Win10FCU適用でDirectX9ゲームのフレームレートが低くなる不具合
【アプデ】 Win10FCU適用でスタートメニューが壊れる不具合
【GPU】 GeForceドライバ&Win10FCU 不具合情報
【アプデ】 東芝とエプソンがWin10FCUでの注意事項を告知
【アプデ】 Razer製ノートPCにWin10FCUを適用すると、スリープ復帰後に入力機器など使用不能になる
【アプデ】 Win10FCU適用で特定のソフトでマウスカーソルが画面隅に飛ぶ不具合
【アプデ】 Windows10 Fall Creators Update(v.1709)用パッチKB4043961とウイルスバスタークラウドの組み合わせで不具合
【アプデ】 富士通とVAIOがWin10FCUの不具合について告知
【アプデ】 一部のWin10タブ製品でFall Creators Updateを適用するとタッチパネルが使えなくなる不具合
【DX9】 Windows10FCUでDirectX9のメモリ割り当てバグが修正される
【Win10】 悲報 Windows10 Fall Creators Updateでもアップデート後に各種設定の初期化は健在

Win10チューニング,WindowsUpdate

Microsoftは、Windows10 v1709 Fall Creators Update 32bit専用のセキュリティアップデート、KB4073291をMicrosoft Updateカタログで公開しました。

Microsoftによると、この更新プログラムはMeltdown (CVE 2017-5754)の対策パッチとしており、できるだけ早くインストールすることを推奨しています。 (これまでの32bitパッチにはMeltdownへの対策が含まれていない模様) しかし、そう言う割には、なぜかWindowsUpdateには配信していません。

早くインストールを推奨しておいてWindowsUpdateに配信しないということは、なにかしら配信できない理由があることが考えられます(検証が十分に済んでいないなど)。そのため、すぐに適用するかどうかは慎重にご判断ください。この更新プログラムが本当に重要なものであれば、いずれカタログ専用は撤回されて、WindowsUpdateに降ってくるものと思われます。

なお、この更新プログラムは一部の古いAMD CPU環境でOSが起動できなくなる問題も修正されているとのことです。

また、この更新プログラムには下記の既知の不具合があります。

    [既知の不具合]

  • KB4054517(おそらくKB4054517以降という意味)のアップデートが成功しているにも関わらず、0x80070643エラーが表示される場合があります。Microsoftによると、再度、WindowsUpdateを実行して、KB4054517が降って来なければちゃんと成功しているとのことです。
  • CoInitializeSecurityを呼び出す場合、特定の条件下でRPC_C_IMP_LEVEL_NONEを渡すと呼び出しが失敗します。
  • 一部のアンチウイルスソフトと競合する場合があります。最悪、BSoDの危険性があるため、アンチウイルスソフトがこの更新プログラムに対応しているか必ずご確認ください。

関連記事
【CPU】 CPUの脆弱性対策を一時的に無効にして、パッチ適用前のパフォーマンスを得る方法