Win10チューニング,WindowsUpdate

2018年3月9日、MicrosoftはWindows10 v1709 Fall Creators Update用の更新プログラムKB4074588で発生しているUSBキーボードやマウスが死亡する問題に対処したKB4090913を公開しました。このパッチを適用することで、キーボードやマウスが死亡しなくなります。

当初、3月14日に修正を公開すると悠長なことを言っていましたが前倒しされたようです。以下、KB4090913のザックリ説明&ファイル直リンクになります。

Win10チューニング,WindowsUpdate

Windows10 v1709 Fall Creators Update用更新プログラムとなる2018年1月度KB4056892および2月度KB4074588のインストール後、PCを再起動すると一部環境にて『INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE』と書かれたBSoDが発生してWindowsが正常に起動しなくなる不具合が発生しています。

Microsoftによるとこの不具合は、誤ってアクティブなドライバのアンインストールをしてしまう場合があるために発生するとのことです。これは酷い。

不具合報告自体は比較的少なめのため、発生確率は低そうです。また、この不具合はインストール直後の再起動で発生するため、現状、問題が出ていなければ大丈夫です。

もし、このBSoDが表示されてWindowsが起動しなくなった場合はWindows回復環境(以下、回復環境)からKB4056892 / KB4074588のアンインストールを行うことでWindowsが正常に起動するようになります。以下、この不具合の対処方法になります。

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(Source:Microsoft)

MicrosoftはCPUの脆弱性Spectre (Variant 2 / CVE-2017-5715)に対応するため、Intelのマイクロコードを含んだ更新プログラムをMicrosoft UpdateカタログにKB4090007として掲載しました。この更新プログラムはWindows10 v1709 Fall Creators Update用となっており、現時点ではSkylake CPUを対象にしています。

KB4090007のページによると 「新たなマイクロコードが利用可能になると、このKBページを通じてアップデートを提供していく」 と伝えており、もしかしたら、同じKB番号で対象CPUがどんどん追加されていくのかもしれません。

適用時の注意点として、過去にレジストリ操作等でSpectre対策を無効にしている場合は、適用前に有効にしておく必要があるとのことです。

マザーボードメーカーが提供するBIOSアップデート(ファームウェア)の場合はPC起動時にマイクロコードがCPUに読み込まれるため、全てのOSにマイクロコードが適用されるかたちとなりますが、KB4090007の場合、Windows起動時にマイクロコードがCPUに読み込まれるため、Windowsでのみマイクロコードが適用されます。

ちょっとややこしいですが↓こういうことです。

マイクロコードを含むパッケージマイクロコードの読み込み適用範囲
KB4090007Windows起動時KB4090007を適用しているWindowsのみ
マザーボードのBIOSアップデートPC起動時 (OS起動前)全てのOS

KB4090007は技術的にはWindowsのパッチのひとつとして動作しているため、もし、マイクロコードに何かしらの不具合があった場合は、Windows上から普通にアンインストールができます。マザーボードにBIOSアップデートを行う前に、問題がないかどうか確認しておく手段としても良いかもしれません。

しかし、以前のマイクロコードでは再起動問題だけでなく、データの消失や破損というとんでもないやらかしをしていたり、 「再検証したらSkylakeだけはやっぱ大丈夫だったから以前から変更なし」 というガバガバな検証体制で変更を加えず再リリースをしたものが今回のマイクロコードだったりするため、使用にあたっては万が一に備えておくことをおすすめいたします。

2018/3/14追記
KB4090007がSkylake ~ Coffee Lakeまで対応しました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

と言っても書いていることはこことほとんど同じですが/(^o^)\

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更新履歴
① 詳しい仕組みが判明したため、記事を大幅に改訂。以前は 「ファームウェアアップデート」 と表現していましたが、このパッチでファームウェアのアップデートはされませんでした。ごめんなさい。
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Windows10 v1709 Fall Creators Update用パッチKB4074588を適用すると、USBキーボードやマウスが死亡してしまい操作不能になるという致命的な不具合が出ていますが、その影響範囲はキーボードやマウスだけではないようです。Microsoftは下記の発表を行いました。

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2018年2月14日に配信されたWindows10 v1709 Fall Creators Update用のセキュリティアップデートKB4074588を適用すると、USB接続のキーボードやマウスが認識しなくなるという割とヤバイ不具合報告が多数出ています。

これらはほんの一例で、 「マウス 認識」 や 「キーボード 認識」 でツイッター検索をすると阿鼻叫喚となっています。

厄介なのはKB4074588のインストール直後だけでなく、しばらく経ってから発症する場合もあります。必ず発症するとはかぎりませんが、もし、この不具合に遭遇したらKB4074588をアンインストールすることで直ります。しかし、入力機器が死亡しているため、どうやってアンインストールするのかが問題です。

PS/2のキーボード・マウスだと動くので、お持ちの方はそれで操作ができます。キーボードあるいはマウスの片方だけ動く場合もなんとかなるでしょう。PS/2入力機器もなく、マウスもキーボードも死んでいる場合は、割と絶望的です。打開策はありますが、難易度は高めです。

以下、この不具合の対処方法になります。『未発症の人向けの予防策』 → 『既にキーボードとマウスが死亡している人向けの復旧方法』の順になります。

未発症の人向けの予防策

2018年3月6日にKB4090913が配信されました。このパッチを適用することでキーボードやマウスが死亡しなくなります。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

未発症の人はKB4090913を適用するだけで終了です。既に適用済みの場合であれば何も問題ありません。お疲れ様でした。

Win10チューニング,WindowsUpdate

2018年2月14日に配信されたWindows10 v1709 Fall Creators Update用のセキュリティアップデートKB4074588を適用すると、USB接続のキーボード・マウスが死亡する件について、やっとMicrosoftが公式に発表しました。

以下、その内容全文になります。ちょっと長めですが、青字の 「予防策について」 は是非ともご一読ください。

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2018年2月1日、MicrosoftはWindows10 v1709 Fall Creators Update(以下、Win10FCU)用更新プログラムKB4058258を配信しました。

この更新プログラムはセキュリティを含まないバグ修正のみのため、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はなく、半期チャネル(旧:CBB)に設定していると配信されません。何事もなければセキュリティを含む次の月例 (2018/2/14) に同梱されます。

所謂、早期公開の人柱パッチですが、大きなバグ修正が含まれているのでご紹介。

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Windows10 Fall Creators Updateを適用すると、圧縮・解凍ソフトやサードパーティ製ファイラーなどを使用中にマウスカーソルが画面端に飛ぶという不具合が出ています。以下、この不具合が発生するソフトのリストになります。

 ・7-Zip
 ・WinRAR
 ・秀丸ファイラーClassic
 ・FreeCommander XE
 ・As/R
 ・X-Finder
 ・Tablacus Explorer

上記以外にも同様のソフトで同じ不具合に遭うかもしれません。これらのソフトをガッツリ使い込んでいる方はお気をつけくださいませ。

< Update 1 >
有志により対策ソフトが作られました。お困りの方は下記のリンク先へどうぞ。

どちらのソフトを使用してもでマウスカーソルが吹っ飛ばなくなります。後者の方にはこの不具合の原因も書かれていますので、興味ございましたらご一読くださいませ。

2018/5/1追記
April 2018 Updateにてやっと直りました。

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Win10チューニング,WindowsUpdate

Microsoftは、Windows10 v1709 Fall Creators Update 32bit専用のセキュリティアップデート、KB4073291をMicrosoft Updateカタログで公開しました。

Microsoftによると、この更新プログラムはMeltdown (CVE 2017-5754)の対策パッチとしており、できるだけ早くインストールすることを推奨しています。 (これまでの32bitパッチにはMeltdownへの対策が含まれていない模様) しかし、そう言う割には、なぜかWindowsUpdateには配信していません。

早くインストールを推奨しておいてWindowsUpdateに配信しないということは、なにかしら配信できない理由があることが考えられます(検証が十分に済んでいないなど)。そのため、すぐに適用するかどうかは慎重にご判断ください。この更新プログラムが本当に重要なものであれば、いずれカタログ専用は撤回されて、WindowsUpdateに降ってくるものと思われます。

なお、この更新プログラムは一部の古いAMD CPU環境でOSが起動できなくなる問題も修正されているとのことです。

また、この更新プログラムには下記の既知の不具合があります。

    [既知の不具合]

  • KB4054517(おそらくKB4054517以降という意味)のアップデートが成功しているにも関わらず、0x80070643エラーが表示される場合があります。Microsoftによると、再度、WindowsUpdateを実行して、KB4054517が降って来なければちゃんと成功しているとのことです。
  • CoInitializeSecurityを呼び出す場合、特定の条件下でRPC_C_IMP_LEVEL_NONEを渡すと呼び出しが失敗します。
  • 一部のアンチウイルスソフトと競合する場合があります。最悪、BSoDの危険性があるため、アンチウイルスソフトがこの更新プログラムに対応しているか必ずご確認ください。

関連記事
【CPU】 CPUの脆弱性対策を一時的に無効にして、パッチ適用前のパフォーマンスを得る方法

Win10チューニング,WindowsUpdate

Microsoftは一部の古いAMD CPU環境でOSが起動できなくなる問題に対処したWindows10用更新プログラムをMicrosoft Updateカタログで公開しました。

これらはWindowsUpdateには降ってきませんので必要な方は手動でダウンロード・適用してください。

Windows10の更新プログラムは累積されるため、これらには2018年1月度の修正等(CPUの脆弱性対策など)も含まれています。言い換えるなら、不具合も含まれています。1月度は多数の不具合が出ているため、すぐに適用するかどうかは慎重にご判断ください。1月度の不具合については下記の記事をご覧くださいませ。

Win10チューニング,WindowsUpdate

MicrosoftはWindows10にCPUの脆弱性を修正する更新プログラムの配信を開始しました。WindowsUpdateに以下の更新プログラムが降ってきます。

KB4056890 v1607 Anniversary Update用
KB4056891 v1703 Creators Update用
KB4056892 v1709 Fall Creators Update用

ただし、多数の不具合が出ているため、すぐに適用するかどうかは慎重にご判断ください。

自動更新をやめて手動更新にする方法は下記の記事をご覧くださいませ。
【Win10】 Windows10 Proの自動更新を無効にして手動更新にする方法 ~更新プログラムの有無だけ自動確認編~
【Win10】 Windows10 Proの自動更新を無効にして手動更新にする方法
【Win10】 Windows10向けサードパーティ製高機能WindowsUpdateクライアント『Windows Update MiniTool』の使い方

以下、不具合内容になります。

Win10チューニング,WindowsUpdate

2017年12月13日に、WindowsUpdateに配信されたWindows10 v1709 Fall Creators Update用パッチKB4054517適用に失敗するとの報告が結構出ています。

失敗する原因は判明していませんが、失敗した際の解決策がMicrosoftから案内されました。

この問題について、以下の対処法で解決したという情報が見つかりました。
よろしければ、試してみてください。

(1)Windows Update のサービスを一時的に停止し、Windows Update の情報をクリアにする
タスク バーの検索欄に コマンドプロンプト と入力し、表示された [コマンドプロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。 Windows Update のサービスが停止します。

net stop wuauserv

以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。更新プログラムの履歴がクリアされます。

ren %systemroot%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old

(2)更新プログラムを手動でインストールする
以下のページを参考に KB4054517 を検索し、手動でインストールします。
Windows 10 で Microsoft Update カタログから更新プログラムを手動でインストールする方法

(KB4054517ファイル直リンク:64bit / 32bit)

検索結果から、お使いの環境に合わせて、以下のどちらかを選択しインストールしてください。
・2017-12 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1709 の累積更新プログラム (KB4054517)
・2017-12 x86 ベース システム用 Windows 10 Version 1709 の累積更新プログラム (KB4054517)

(3)Windows Update のサービスを再開する
タスク バーの検索欄に コマンドプロンプト と入力し、表示された [コマンドプロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。 Windows Update のサービスが再開します。

net start wuauserv

この案内のあったMSフォーラムでは、実際にこの手順でKB4054517の適用に成功したとの報告が出ています。未だKB4054517が適用されず、お悩みの方は試してみてはいかがでしょうか。

備考
KB4054517のアップデートが成功しているにも関わらず、0x80070643エラーが表示される場合があります。Microsoftによると、再度、WindowsUpdateを実行して、KB4054517が降って来なければちゃんと成功しているとのことです。

Win10チューニング,雑記

前回のあらすじ。Windows7のプロダクトキーでWindows10のインストールができる。

じゃあ、

WindowsXPのプロダクトキーを入力するとどうなるのか。ふと気になったので試してみました。

結果は、

はい、無理でした。

冷静に考えてXPのプロダクトキーが通るなら、もっと騒ぎになっていますよね/(^o^)\

Win10チューニング,WindowsUpdate

Windows10 v1709 Fall Creators Update用更新プログラムKB4054022のインストール後に『このPCを初期状態に戻す』を行うと、WindowsUpdateで更新プログラムのインストールが99%で止まったり、CPUやストレージの使用率が上昇する不具合が発生しています。

この問題に遭遇しないようにするには『このPCを初期状態に戻す』を行わないか、既にやってしまった後の場合はMicrosoftから下記の対処方法が案内されています。

この回避策は『C:\temp』フォルダとx64版を例にしています。ご使用の環境に応じて変更してください。

まず、Microsoft UpdateカタログからKB4054022をダウンロードして『C:\temp』に保存します。
(KB4054522ファイル直リンク:64bit / 32bit)

次に管理者権限でコマンドプロンプトを立ち上げて、下記のコマンドを実行してください。

    mkdir c:\temp
    expand -f:* windows10.0-kb4054022-x64.msu c:\temp
    taskkill /f /im tiworker.exe
    taskkill /f /im trustedinstaller.exe
    dism /online /add-package /packagepath:c:\temp\Windows10.0-KB4054022-x64.cab
    del /f %windir%\logs\cbs\*.log

    (※最後の行の『del /f %windir%\logs\cbs\*.log』はオプションとして紹介されています。やってもやらなくても良い模様。やるとcbsフォルダのログファイルが削除されます)

(備考: KB4054022の不具合が、なぜかKB4054517のページで案内されています。KB4054022のページでは案内されていません。理由は不明です)

なお、Microsoftは今後のアップデートでこの問題を修正予定とのことです。現状、この問題に遭遇していなければ、わざわざ上記のコマンドを実行する必要はありません。

Win10チューニング,WindowsUpdate

Windows10でMicrosoft公式ツール『wushowhide.diagcab』を使って、WindowsUpdate前に来ている更新プログラムを確認し、適用するものを取捨選択する方法をご紹介。

なお、この方法はWindowsUpdateの設定が手動になっていることが前提です。

まず、下記直リンクからwushowhide.diagcabをダウンロードします。

ダウンロードしたら、wushowhide.diagcabを起動して、