DirectX12,Windows

MicrosoftはWindows7でDirectX 12が使用可能となったことを発表しました。最初の対応タイトルとなるのはWorld of Warcraft 8.1.5で、今後もいくつかの『DirectX 12 for Windows7』タイトルが登場予定とのことです。

Microsoftによると『DirectX 12 for Windows7』によってフレームレートの向上が謳われています。しかし、より高速にDirectX 12の最高パフォーマンスを発揮できるのはWindows 10であることも主張しています。今回の唐突な対応は、おそらく、Windows7からWindows10への移行を促すための宣伝も含めた対応かと思われます。

以下、ちょっと不確かな部分ですが、どうも『DirectX 12 for Windows7』は全てのDirectX 12アプリケーションが動くといったわけではなく、アプリケーション側が『DirectX 12 for Windows7』に対応している必要があるようなニュアンスに受け取れます。(だとすれば、Windows7ユーザーにDirectX 12の良さを知ってもらうための『体験版』といったような感じでしょうか)

ハッキリとはわかりませんが、いずれにしても、いくつかのゲームでパフォーマンスアップの可能性があるなら非常に歓迎される対応と言えるでしょう。

DirectX12,PCゲーム全般

Ashes of the Singularity(以下、Ashes)のDirectX11/DirectX12のベンチマークはちょいちょい出てきていましたが、がっつり比較したものがやっと出て参りました。ただ、MinFPSの表記はありません。AvgFPSのみになります。

注目する点はCPUボトルネック。DX11ではCPUによってFPSが変動していますが、DX12ではi3 4330~i7 5960Xまで同じFPSという結果が出ています。すごい。

DX11のCPUによる違いはAMD GPUで如実に表れていますが、NVIDIA GPUではあまり差が無く、DX11+AshesではAMD GPUはCPUボトルネックの影響を受けやすいようです。

以下、ベンチマークになります。

DirectX12,Windows

Ashes of the Singularity(以下、Ashes)でAMDとNVIDIAのGPUを混ぜたマルチGPUのベンチマーク結果が公開されました。 (各画像はクリックで拡大)

2015年のGPUの組み合わせ

2012年のGPUの組み合わせ

(ソース:GeForce + Radeon: Previewing DirectX 12 Multi-Adapter with Ashes of the Singularity)

AMDx2やNVIDIAx2より、AMD+NVIDIAの組み合わせの方が効果は高いようです(Ashesの場合は)。また、どちらをプライマリとして使うかによっても変わってきて、AshesにおいてはAMDをプライマリにした方が良いようです。

ここで気になるのは、FuryXのCFXや、980TiのSLIと比べたらどうなのか、というところですが、残念ながら同GPUを使ったCFX/SLIのデータは掲載されておりませんでした。

上位GPUを購入した際に、余った下位GPUは売るかお蔵入り、あるいはPhysX用等にするしかなかったのが、セカンダリにする、といったような使い道が出てきたのは良いことだと思います。

しかし問題はこのマルチGPU、デベロッパ側で対応させる必要があるところです。対応ゲームがAches以外にどれだけ出てくるのかは今のところ未知数です。