カプコン、不正アクセスにより個人情報35万件流出か
カプコンは、ランサムウェアの被害により個人情報が流出したことを発表しました。
カプコンによると、2020年11月16日時点では従業員および元従業員の個人情報が計9件、販売レポートや財務情報の流出が確認済み。また、国内外のユーザーや株主等の個人情報計35件が流出した恐れがあるとのこと。ネット販売等の決済は全て外部委託しているため、クレジットカード情報の流出はないと述べています。
以下、カプコンの発表になります。
カプコン: プレスリリース
2020年11月16日 不正アクセスによる情報流出に関するお知らせとお詫び 株式会社カプコンは、第三者からのオーダーメイド型ランサムウェアによる不正アクセス攻撃を受け、当社グループが保有する個人情報流出の発生を確認いたしました。 現在も調査を続けており、今後新たな情報が判明する可能性がございますが、現時点で概ね確認できた事実関係(2020年11月16日現在判明分)の概要は次の通りです。 1. 流出を確認した情報 (1) 個人情報9件
(2) その他
2. 流出の可能性がある情報 (1) 個人情報(お客様・お取引先等)最大約35万件
(2) 個人情報(社員およびご関係者)
(3) 企業情報
なお、当社はネット販売等における決済は全て外部委託しておりますので、クレジットカード情報を保有しておらず、クレジットカード情報の流出はございません。また、流出した可能性のある情報の総数は、一部ログの喪失などから特定できないため、現時点で判明している最大数としてお示ししております。 3. 個人情報の流出が確認された方々およびその可能性がある方々への対応 (1) 個人情報および企業情報の流出が確認された方々への対応 (2) 個人情報の流出の可能性がある方々への対応
4. 発覚と対応の経緯 (1) (2) 欧州GDPR監督官庁(ICO)、個人情報保護委員会(日本)にシステム障害の発生につき、報告しています。 (3) 対策ソフトを投入、疑わしい通信を遮断しつつ、サーバの再構築を実施し、復旧したサーバを基に各部署が保存していた情報の確認作業を実施(継続中)しています。 (4) 本件障害のシステム面における検証につきまして、外部のセキュリティ会社へ検証を委託ずみです。この検証結果については、別途公表する予定です。 (5) また、大手ソフトウェア企業、大手セキュリティ専門ベンダ、サイバーセキュリティに造詣の深い外部弁護士に状況を報告し、指導・アドバイスを得る体制といたしました。 情報の流出が確認された方、関係先にはご連絡を開始させていただくともに、その他窃取された可能性のある情報につき、引き続き調査を継続します。 5. 今後の対応 (1) 引き続き、日本・米国の警察当局との連携、関係各国の個人情報保護機関への適時報告を行いアドバイスを受ける体制を続けてまいります。 (2) 前述のとおり大手セキュリティベンダ等にも協力を依頼し、本件攻撃による障害の全容解明・再発防止に向け取り組んでまいります。 (3) すでに外部のセキュリティ専門家を交えた対策会議を開始しておりますが、今後外部専門家によるシステムセキュリティに関するアドバイザリー組織を新設し、再発防止に努めてまいります。 なお、当社ゲームをプレイするためのインターネット接続や当社ホームページ等へのアクセスにより、お客様や社外の皆様へ被害が拡大することはありません。 本件による当社グループの連結業績(2021年3月期)への影響は現時点で軽微と考えておりますが、改めて開示が必要な場合には、別途速やかにお知らせいたします。 皆様には、多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、あらためてお詫び申しあげます。 何とぞご理解とご協力を賜りますようお願い申しあげます。
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