BUFFALO製NASにファイルが消失する致命的不具合。119製品が対象。OneDriveとの連携に起因
株式会社バッファロー(BUFFALO)は、同社製NASにファイルが消失する不具合があることを発表しました。
不具合概要
バッファロー製NASにおいて、OneDrive連携機能を使用しているとファイルが消失する恐れがあります。
具体的には、OneDrive連携にて双方向同期モードを設定している環境において、ブラウザやWindowsのOneDrive連携ツール経由でOneDrive上のフォルダー名を変更、またはフォルダーを移動すると、変更/移動したフォルダー配下のファイルがNASとOneDriveの双方から消失します。
この不具合は、以下の両方を満たす場合に発生します。
- OneDrive連携を使用し、双方向同期モードに設定している
- 同期間隔を1分/5分/10分に設定している
この不具合の影響を受ける製品は以下。
- TS6000シリーズ (計20モデル)
- TS5020、TS5010シリーズ (計49モデル)
- TS3020、TS3010シリーズ (計26モデル)
- LS700シリーズ (計24モデル)
一時的な回避策
OneDrive上のフォルダー名を変更しない、フォルダーの移動を行わないことでNASとOneDriveのデータ消失は発生しません。OneDrive上のフォルダー名の変更、フォルダーの移動が必要な場合でも、同期間隔を15分以上に設定することでOneDriveのデータ消失を回避することができます。このとき、NAS上のデータが消失しますが、以下の手順でNASのデータを復元可能です。
データの復旧方法
OneDriveから消えたデータは一定期間はOneDrive内のごみ箱に保持されているため、復旧可能です。ただし、ゴミ箱のデータ保持期間は個人アカウントで30日間、ビジネスアカウントは93日間です。ゴミ箱から消去された場合は復旧できません。ゴミ箱のデータ保持期間に関して、詳しくはMicrosoftのWebサイトをご参照ください。
NASから消えたデータはOneDriveにデータが存在していれば、TeraStationではOneDrive連携タスクのリセットを、LinkStationでは連携するタスクを再作成することで、NASのデータを復元可能です。
恒久的な回避策
バッファローは、恒久的な対策として、不具合を修正したファームウェアの公開を予定しています。しかし、公開時期は非常に遅く、2023年2月頃予定とのことです。
バッファロー製NASをお使いの方はお気をつけください。当該製品をお使いの方は、バッファローのWebページを確認しておいた方が良いでしょう。