国内外でブルースクリーンエラー(BSoD)が多発。Windows10やWindows11、Windows Serverで発生。原因はCrowdStrike。対処方法あり [Update 3]
国内外のさまざまなWindows環境でブルースクリーンエラー(BSoD)が発生しています。
更新履歴 [記事初公開日: 2024/7/19] ① Azure上で実行されている仮想マシンの復旧方法について加筆。 [2024/7/20] ② Microsoftが公開した詳細な手順のページへのリンクを加筆。 [2024/7/20] ③ ブートループを自動的に修復するツールが公開された旨を加筆。 [2024/7/21] [New] |
不具合概要
Windows10やWindows11、Windows Serverなど、さまざまなWindows環境において、2024年7月19日頃からブルースクリーンエラーによりブートループが発生するとの不具合報告が多数出ています。
この不具合は、企業・組織向けのセキュリティソリューション『CrowdStrike』(クラウドストライク)のアップデートに起因しており、CrowdStrikeをインストールしている環境で発生しています。
CrowdStrikeをインストールしていない環境では発生しません。
対処方法・回避策 [2024/7/21] [New]
CrowdStrikeによると、以下の手順でブートループから抜け出せるとのこと。本不具合によりWindowsが起動しなくてお困りの方はお試しください。
- WindowsをセーフモードまたはWindows回復環境で起動してください
- 『C:\Windows\System32\drivers\CrowdStrike』フォルダを開いてください
- 『C-00000291*.sys』に一致するファイルを削除してください
- Windowsを通常モードで起動してください
この不具合に伴って、CrowdStrikeは原因となっているアップデートを撤回しました。
また、Microsoftが上記手順をより詳細に解説したページ(英語)を公開しました。基本的には上記と同じですが、上記だけでは不安な方はご覧ください。さらに、USBメモリを使用してブートループを自動的に修復するツールも公開しました。詳細はこちらのページをご覧ください。
なお、Azure上の仮想マシンでこの不具合が発生している場合は、Recovery options for Azure Virtual Machines (VM) affected by CrowdStrike Falcon agentのページ(英語)に書かれている手順で復旧を行うようMicrosoftは案内しています。