Windows10でブルースクリーンの不具合。KB5011487等が影響。Bluetoothデバイスを使用する一部環境で発生 [Update 1]
Microsoftは、Windows10環境にて、ブルースクリーンエラー(BSoD)が表示される不具合が発生していることを発表しました。
更新履歴 ① Microsoftは、2022年1月26日公開のプレビューリリースKB5009596でも本不具合が発生する旨を追加しました。記事の不具合を内包する更新プログラムにKB5009596を加筆。 [2022/3/15/] [New] |
不具合概要
Bluetoothデバイスとペアリングしている一部の環境において、ブルースクリーンエラーが発生する場合があります。この不具合は、Bluetooth A2DPプロファイルに影響を与える特定の構成サービスプロバイダー(Configuration service provider (CSP))のポリシーが設定されている場合にのみ発生します。このようなポリシーは、企業や組織で使用される場合がありますが、個人ユーザーや個人所有のPCが影響を受けることはまずないものと考えられます。
この不具合は、以下のいずれかのシナリオで発生します。
- この不具合は、Windowsクライアントデバイスが以前にBluetoothを使用して携帯電話またはその他のオーディオデバイスとペアリングされていた場合、更新プログラムのインストールプロセスの最後の再起動中に発生します。
- この不具合は、更新プログラムがインストールされた後、ユーザーが更新されたWindowsクライアントデバイスでBluetoothを使用して新しい携帯電話またはオーディオデバイスとペアリングするときに発生します。
この不具合が発生するOSバージョンおよび不具合を内包する更新プログラムは以下。
- Windows10 バージョン21H2 / 21H1 / 20H2
KB5011487 (2022年3月9日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5010415 (2022年2月16日公開 プレビューリリース)
KB5010342 (2022年2月9日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5009596 (2022年1月26日公開 プレビューリリース)
対処方法・回避策
この不具合は、以下のいずれかの方法で回避できます。
▼レジストリによる対処方法
更新プログラムのインストール前に以下のレジストリを編集することで、不具合を回避できます。
- 『HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\PolicyManager\current\device\Bluetooth\』に移動
- 以下のレジストリエントリを追加します。{0000110a-0000-1000-8000-00805f9b34fb}および{0000110b-0000-1000-8000-00805f9b34fb}をServicesAllowedList値に追加します
更新プログラムをすでにインストールしていて、デバイスの再起動中にブルースクリーンエラーが発生する場合は、WindowsをSafeOSモードで開き、レジストリエントリを追加してください。
▼KIRでの対処方法
この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。ただし、KIRは自動的に展開(配信)されません。
もし、お使いの環境が影響を受ける場合は、手動で特別なグループポリシーをインストールし、以下の手順を実行してください。
- 『グループ ポリシー エディター』を開き、『ローカル コンピューター ポリシー』またはドメインコントローラーの『ドメイン ポリシー』に移動します。
- 次に、『管理用テンプレート』 → 『KB5009596 問題 001 ロールバック』 → 『Windows 10、バージョン 2004、20H2、21H1』に移動し、『無効』に設定します。
- 影響を受けるデバイスを再起動します。
注意: ドメイン コントローラーでこれを設定する場合は、グループ ポリシーが反映されるまで待ってから、影響を受けるデバイスを再起動する必要があります。 このグループポリシーをインストールした後、ドメインコントローラーを再起動する必要はありません。 - 影響を受けるWindows更新プログラムをインストールする前に、影響を受けるデバイスでグループポリシーをリフレッシュできるようにします。
詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。