ASUS GeForce RTX 4060 Ti SSD OCのベンチマーク公開!M.2 SSD搭載可能な変態グラボの性能やいかに
ドイツメディアのPCGHにより、M.2 NVMe SSDが搭載可能なASUSの変態グラボ『DUAL GeForce RTX 4060 Ti SSD OC Edition 8GB GDDR6』のベンチマーク結果が公開されました。そのリザルトがこちら。
テスト環境
- CPU: Core i9-13900KS@5.7GHz
- マザー: MSI MPG Z790 CARBON WIFI
- メモリ: 32GB DDR5-7600
- OS: Windows11
- M2. NVMe SSD: Corsair MP700
- グラボ:
- ASUS DUAL GeForce RTX 4060 Ti SSD OC (DUAL-RTX4060TI-O8G-SSD)
- NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti Founders Edition
ゲームベンチマーク結果
まずはゲームベンチマーク結果から。リザルトに記されているもう1つのGeForce RTX 4060 TiグラボはFounders Editionです。
▼A Plague Tale: Requiem
(Source: PCGH)
ゲームベンチマーク結果に関しては別段特筆する部分はなく、GeForce RTX 4060 Ti Founders Editionと大差ありません。
DUAL GeForce RTX 4060 Ti SSD OCはOCモデルのため、GeForce RTX 4060 Ti Founders Editionよりは若干速いですが、基本的にはGeForce RTX 4060以上、GeForce RTX 4070以下という位置付けです。
M.2 NVMe SSDベンチマーク
多くの人がこのグラボでもっとも気になる部分は、おそらくM.2 NVMe SSDのベンチマークでしょう。その結果がこちら。
測定項目 | グラボ上のSSD | マザボ上のSSD |
FF14ロード時間 | 6.8秒 | 6.9秒 |
After Effects Puget Bench | 1229 | 1261 |
CDMリード GPUアイドル時 | 9610MB/s | 9623MB/s |
CDMリード GPU負荷時 | 9602MB/s | 9591MB/s |
GPU負荷時クロック SSD負荷時 | 2267MHz | 2316MHz |
GPU負荷時クロック SSDアイドル時 | 2297MHz | 2317MHz |
10GBコピー | 24秒 | 25秒 |
140GBコピー | 44.5秒 | 45秒 |
SSDアイドル時温度 GPUアイドル時 | 31℃ | 39℃ |
SSDアイドル時温度 GPU負荷時 | 40℃ | 40℃ |
SSD負荷時温度 GPUアイドル時 | 41℃ | 55℃ |
SSD負荷時温度 GPU負荷時 | 52℃ | 56℃ |
GPU負荷にはFurMarkを、SSD負荷にはCrystalDiskMark SEQ1M Q8T1を使用しています。
まずSSDの温度に関してですが、MSI MPG Z790 CARBON WIFIマザーボードに取り付けるより、DUAL GeForce RTX 4060 Ti SSD OCグラボに取り付けた方が低い温度を保てました。
DUAL GeForce RTX 4060 Ti SSD OCの基板は以下のよう一部が切り抜かれており、M.2 NVMe SSDが直接GPUクーラーに接触する構造となっています。
ASUS DUAL GeForce RTX 4060 Ti SSD OC: PCB
強力なGPUクーラーでSSDを冷却できるため、上記のような優れた温度に繋がっています。
SSDの速度に関してもまったく問題なく、グラボに取り付けたからといって遅くなるようなことはありません。マザーボードに取り付けたときと同等の速度です。
一点だけ気になる部分があるとすれば、グラボの動作クロック。グラボにSSDを取り付けると若干動作クロックが下がります。しかし、わずかな低下のため許容範囲と言えるでしょう。
『ASUS DUAL GeForce RTX 4060 Ti SSD OC』は、M.2 NVMe SSDをより多く搭載したいPCユーザーにとって、魅力的な選択肢となってくれるでしょう。