Anker、発火・火災の恐れにより同社製スピーカー2製品をリコール。日本国内でも販売モデル。確認を
Ankerは、同社製スピーカー2製品に発火・火災の恐れがあるとして、リコールを行うことを発表しました。
2024年12月5日付けで米国消費者製品安全委員会(USCPSC)に掲載された内容および米Anker (A3102 / A3302)の発表によると、対象となるのは以下の2製品。
- Anker Soundcore A3102
- Anker PowerConf S3 A3302
上: Anker Soundcore A3102
下: Anker PowerConf S3 A3302
両製品とも、バッテリーの過熱により発火・火災の恐れがあるとのこと。そのため、米国においてリコールとなりました。
なお、日本国内においてもAnker Japanから似たような内容が2024年4月4日付けで発表されており、回収・交換がすでに行われています。しかし、日本での発表には「発火」や「火災」の恐れといった言葉は使用されていません。
日本での発表内容は以下。(一部抜粋)
弊社スピーカー製品の 「Anker SoundCore」および「Anker PowerConf S3」 (以下 対象製品) の一部ロットにおいて、製造管理上における不備が十分に確認されないまま出荷されていたことが判明いたしました。 今後の事故等の発生防止を第一に考え、この度製品の回収ならびに交換を実施させていただきますのでご案内申し上げます。日頃よりAnkerグループを応援してくださっている皆様には、多大なるご心配とご迷惑をおかけ致しますことを深くお詫び申し上げますと共に、対象製品の回収・交換にご理解・ご協力を賜りますようお願いいたします。 本件に関する概要につきましては、下記の通りです。 1. 経緯: 弊社が委託する組立てサプライヤー (一次取引先) とセル製造サプライヤー (二次取引先) の管理システムの連携において、一部のロット管理に不備が発覚し、出荷すべきではない製品が含まれていることが判明しました。今後の事故等の発生防止のため、自主回収を決定いたしました。 2. 原因: セル製造サプライヤー (二次取引先) の製造過程において、本来廃棄されるべきバッテリーセルの再組立を現場側の判断により実施。本再組立が手作業で行われたことにより、一部のバッテリーセルにおいて内部短絡が起こりうる状況が発生し、そのまま出荷がなされたため。 ― Anker Japan |
このような内容では発火や火災の危険性があることが一般人には伝わりにくく、誠実とは言えません。発火・火災の危険性があるのであればきちんとそう書くべきです。(消費者庁が発表している内容には火災の事実が記されています(Soundcore A3102 / PowerConf S3 A3302))
また、Anker Japanは、以下のリンク先で2024年6月6日付けで「回収が十分に進んでいない」とも述べています。そりゃ、上記のような書き方ではどれだけ危険か一般人には伝わりにくいため、回収も進まないでしょう。
Anker Japanは、上記および以下のリンク先内容を更新、もしくはプレスリリースとして新たに発表し直し、発火や火災の危険性があることを明言・周知するべきでしょう。
『Anker Soundcore A3102』『Anker PowerConf S3 A3302』をお使いの方はお気をつけください。以下のリンク先をご一読し、対象製品をお持ちの場合はただちに使用をやめ、交換を受けてください。
Anker Japan
Anker SoundCore、Anker PowerConf S3 回収受付フォーム