Zen 5のIPC向上率を記したAMD公式スライドがリーク。IPCは噂ほど伸びない?
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Zen 5のIPC向上率が記されたAMD公式のものとされるスライドがリークされました。YouTubeチャンネルのMoore’s Law Is Deadが報じました。

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AMDが社内で共有したZen 5 (CCXコードネーム: Nirvana / CCDコードネーム: Eldora)とZen 6 (Morpheus / Monarch)について記されたスライドショーを入手した。年の表記はその年の真ん中を示していることを留意されたい。Zen 5 / Zen 6について、これまでに得られた情報を箇条書きでまとめたのが以下だ。 ▼AMS Zen 5 / Zen 6 概要リーク 2023年9月版 - スライドによるとZen 5のIPC向上率は10~15%になるという。うまくいけば20%を超える可能性もあるが、30%を超えるというような証拠はない。以前、私がリークしたベンチマーク結果では14~26%の向上を示していた
- Zen 5には、TSMC 4nmノードで製造された8コアのZen 5コアと、3nmの16コアのZen 5cコアがある
- Zen 5 EPYCは最大128コアのZen 5コアモデル、192コアのZen 5cコアモデルのリリースが見込まれている。私が入手した別の資料では、256コアのZen 5cコアモデルも理論的には可能だと示唆している
- Zen 5アーキテクチャ自体は大幅に再設計されているが、全体的なレイアウトに変わりはない
- AM5 / Ryzen 8000シリーズにおけるZen 5は最大16コアのZen 5となる。やろうと思えば32コアのZen 5cや、8コアのZen 5 + 16コアのZen 5cもできるだろうがそのような予定は今のところない
- Zen 5は2024年前半に登場する。2024年1~3月に登場する可能性も十分にある
- Zen 6はZen 5から少なくとも10%以上のIPC向上となる
- Zen 6には3nmと2nmの両方を利用するバリエーションがある。また、32コアのCCXデザインとなる
- Zen 6はモノリシックレベルのレイテンシーと効率の実現を目指している
- Zen 6は2025年後半の発売を目指している
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RedGamingTechのリークではZen 5のIPC向上率は20~30%といわれていました。しかし、Moore’s Law Is DeadがリークしたAMD公式のものとされるスライドには10~15%と記されており、RedGamingTechの数字の半分となっています。
どちらのリークが正しいのか(あるいはどちらも間違っているのか)、そしてこのスライドが本物なのかは知る由もありませんが、スライドの内容が正しければ残念ですね。