AMD、VegaとPolarisのドライバ開発を縮小。実質的なサポート終了プロセスを開始

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AMD Radeon

AMDは、今後、VegaおよびPolaris世代のRadeonドライバの開発を積極的に行わないようです。海外メディアのANAND TECHが報じました。

PolarisとVega GPUがサポート終了プロセスに入った。AMDは、今後しばらくの間はPolarisとVega世代のサポートを継続するが、そのサポートはセキュリティアップデートと一部の機能アップデートのみへと縮小される。

AMDは2023年9月からRDNA用とVega / Polaris (GCN)用とでドライバを分割した。分割した理由についてAMDは何も発表していない。私たちはこの変更についてAMDに問い合わせ、以下の回答を得た。

PolarisおよびVegaグラフィックスアーキテクチャは成熟し、安定性とパフォーマンスに優れているため、通常のソフトウェアチューニングによるメリットはあまりありません。今後、弊社(AMD)は、PolarisおよびVegaベースの製品に対して、重要なセキュリティアップデートや機能アップデートを含む重要なアップデートを個別のドライバパッケージで提供いたします。VegaとPolarisは弊社がレガシーと分類している製品よりもサポートが充実しているため、ゲーマーは引き続きPolarisおよびVegaベースの製品でゲームをお楽しみいただけます。

― AMD

VegaとPolarisは、バグ修正や必要に応じてその他のアップデートが提供されるが、RDNA向けドライバにあるような主要な機能アップデートやパフォーマンスの最適化はない。これは実質的にはPolarisとVegaのドライバ開発が終了し、拡張サポートフェーズに入ったことを意味する。

この影響を受ける製品は以下だ。

Vega / Polaris製品
Vega / Polaris製品

▼デスクトップ

  • GPU: Radeon VII / Radeon RX Vega / Radeon Pro Duo / Radeon 600 / Radeon RX 500 / Radeon RX 400
  • CPU: Ryzen 5000G APU / Ryzen 4000G APU / Ryzen 3000G APU / Ryzen 2000G APU

▼モバイル

  • GPU: Radeon 600 / Radeon 500 / Radeon 400
  • CPU: Ryzen 5000 / Ryzen 4000 / Ryzen 3000 / Ryzen 2000 / Ryzen 7030U
[Source: ANAND TECH

AMDは2023年10月にLinuxにおけるVegaとPolarisのサポートを終了しました。Windowsは引き続きサポートが継続されるようですが、もう特定のゲームタイトルに最適化したパフォーマンスアップデートは見込めないようです。

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Posted by にっち