AMD、Ryzen 7 9800X3Dの供給不足の原因をぶっちゃける。Intelが「ひどい製品」を作ったため

CPU

AMD Ryzen 7 9800X3D

AMDがRyzen 7 9800X3Dの供給不足の原因をぶっちゃけました。海外メディアのTom’s Hardwareが報じました。

CES 2025において、AMDとのちょっとしたセッションが行われた。私たちはRyzen 7 9800X3Dの供給不足が続いていることについて、そしてこの供給不足がいつ改善されるのかについて尋ねた。AMDのFrank Azor氏は冗談めかして以下のように述べた。

Frank Azor: 私たちが素晴らしい製品を作り上げたことはわかっていました。しかし、競合(Intel)がひどい製品を作っていたことまではわかりませんでした。だから、私たちの予想以上に(Ryzen 7 9800X3Dの)需要が高くなったんです。

Frank Azor氏は、Intelの「ひどい製品」(Core Ultra 200Sシリーズ(コードネーム: Arrow Lake))により、当初の予測を上回る需要を招いたと説明した。

Core Ultra 200Sシリーズの発売時に、ゲーム性能が期待はずれだったことは周知の事実だ。Intelはその問題に対する修正を約束したが、最近行ったシステムでのテスト(少なくとも2つのマザーボード環境)では、修正はまったく効果を示さなかった

Ryzen 7 9800X3Dの供給の改善については、AMDのDavid McAfee氏が以下のように述べた。

David McAfee: 私たちはX3Dパーツを四半期ごとに増産してきました。Ryzen 7 9800X3DやRyzen 7 7800X3Dは、前例がないほど需要が高まっています。従来の半導体を製造する場合、ウェハーを作り始めてから製品になるまで、基本的に12~13週間かかります。しかし、3D V-Cacheの追加プロセスはさらに時間を要します。つまり、これらのX3D製品を作るのには3か月以上かかります。私たちは需要に追いつくために、今年前半を通じてさらに増産を進めてまいります。

― Tom’s Hardware

AMDによると、Intel Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能が低かったため、PCゲーマーの需要がRyzen 7 9800X3Dに押し寄せてきたようです。完全にゲーム性能目的でPCを組む・買うなら、Core Ultra 200SシリーズかRyzen 7 9800X3Dという選択肢であれば、後者を選ぶ人が多いのも頷けます。

品薄状況に関しては、具体的にいつ改善されるのかまでは言及されていないものの、需要に追いつくために増産を行っているとのことです。

Zen5

Posted by にっち