Ryzen Threadripper PRO 5995WXの各種ベンチマーク公開
海外メディアのTECHSPOTにより、Ryzen Threadripper PRO 5995WXの各種ベンチマークが公開されました。
スペック
希望小売価格 (MSRP/SEP) | アーキテクチャ | コア/ スレッド | ベース/ ブースト クロック (GHz) | TDP (W) | |
Threadripper PRO 5995WX | $6,499 | Zen 3 | 64C / 128T | 2.7 4.5 | 280 |
Threadripper PRO 3995WX | $5,489 | Zen 2 | 64C / 128T | 2.7 4.2 | 280 |
Threadripper PRO 5975WX | $3,299 | Zen 3 | 32C / 64T | 3.6 4.5 | 280 |
Threadripper PRO 3975WX | $2,749 | Zen 2 | 32C / 64T | 3.5 4.2 | 280 |
Threadripper PRO 5965WX | $2,399 | Zen 3 | 24C / 48T | 3.8 4.5 | 280 |
Threadripper 3960X (PROモデルなし) | $1,399 | Zen 2 | 24C / 48T | 3.8 4.5 | 280 |
Cinebench R23
Threadripper PRO 5995WX - Cinebench R23 マルチ66403
Threadripper PRO 5995WX - Cinebench R23 シングル1437
Threadripper PRO 5995WXのCinebench R23スコアは、マルチが66043ポイント、シングルが1437ポイント。64C128Tという圧倒的なコア数により、Core i9-12900K (27525ポイント)やRyzen 9 5950X (24071ポイント)と比較して、ぶっちぎりのマルチスコアを見せています。
一方、シングルスコアは低く、こちらは、メインストリーム帯であるCore i9-12900K / Ryzen 9 5950Xに軍配が上がります。
アプリケーションパフォーマンス
Threadripper PRO 5995WX - Adobe Photoshop 2022
Threadripper PRO 5995WX - Adobe Premiere Pro 2022
Threadripper PRO 5995WX - Blender (低いほど高性能)
Threadripper PRO 5995WXは、Blender、Adobe Premiere Pro 2022において優れたパフォーマンスを示しています。Blenderでは、Core i9-12900Kだと527秒かかるレンダリング処理が、Threadripper PRO 5995WXだと167秒で完了します。
Photoshop 2022に関しては、64C128Tという超多コアを有効利用できないため、高クロック・高IPCのCore i9-12900KやRyzen 9 5950Xの方が高パフォーマンスを示しています。
ゲームパフォーマンス
Threadripper PRO 5995WX - Shador of the Tomb Raider
Threadripper PRO 5995WX - HITMAN 3
Threadripper PRO 5995WX - Watch Dogs: Legion
ゲームパフォーマンスに関してはCore i9-12900Kの独壇場ですが、HEDT・ワークステーション向けでありながら、Ryzen 9 5950Xと遜色ないゲームパフォーマンスを示しています。最高性能を求めなければ、普通に良好なパフォーマンスでゲームもお楽しみいただけます。
まとめ
Threadripper PRO 5995WXは、シングル性能の低さから、コア数を活かせないシーンにおいてはメインストリーム帯よりもパフォーマンスが劣ります。その一方で、64C128Tというコア数を活かせる処理であれば、優れたパフォーマンスを発揮します。
現行最高峰のマルチ性能を求めている人にとって、Threadripper PRO 5995WXは、唯一無二の選択肢となるでしょう。