AMD、Ryzen Master 2.14.1.3286を公開。ちょっとした嬉しい改善が含まれる
AMDは、Ryzen Master バージョン2.14.1.3286 (Ryzen 3000 シリーズ プロセッサ以降用)を公開しました。このバージョンには嬉しい改善が含まれています。
Ryzen Masterとは、RyzenシリーズCPUのクロックや電圧を変更したり、温度やシステム状態のモニタリングなどができるRyzen向けのユーティリティ・アプリ。
AMDによると、バージョン2.14.1.3286ではシステムを動かしたままでメモリのオーバークロック・EXPOプロファイルの適用ができ、PCを再起動しなくてもよくなったとのこと。ちょっとしたことかもしれませんが、いちいちシステムを再起動しなくてもよくなったのは嬉しい改善ではないでしょうか。
Ryzen Master バージョン2.14.1.3286のリリースノートは以下。
▼Ryzen Master バージョン2.14.1.3286 リリースハイライト
- AMD Ryzen 9000シリーズの65Wおよび120Wデスクトッププロセッサを使用しているシステムに、105Wエコモードのサポートを追加
- AMD Ryzen 9000シリーズデスクトッププロセッサのサポートを追加
- 特定CPU向けに新機能を実装(※筆者注: 詳細は記されていません)
- システムを動かしたままメモリのオーバークロックが可能になりました(EXPOプロファイルを適用してもシステムを再起動する必要がなくなりました)
- メモリのパフォーマンスを最適化するため、追加のメモリ調整パラメータを実装しさらなるカスタマイズオプションを使用できるようになりました
- ホームビューにDF Pステート情報が表示されるようになりました
- IRMコントロールモードでは、IRM制限を超えない範囲でPBOパラメータ(EDC、TDC、PPT)の調整が可能です
- マニュアルコントロールモードでは、CPUの速度を5MHz単位で調整が可能です
- AMD製品に関する情報を表示する広告バナーを追加
- Ryzen / Ryzen Threadripper 1000および2000シリーズのサポートを終了しました
▼既知の不具合
- 一部のCPUではストレステスト機能を使用しても最大負荷がかかるまでに時間がかかる場合があります。その場合、ストレステストの時間を長くすることをご検討ください
- ユーザーが指定した時間と、ストレステストが実際に完了する時間との間にわずかな差異が生じる場合があります
Ryzen Masterは、AMD Ryzen Master ユーティリティのページよりダウンロードができます。