Ryzen 8000GシリーズのPassMarkベンチマーク結果公開
Zen 4世代のデスクトップAPUとなるRyzen 8000GシリーズのPassMarkベンチマーク結果が公開されました。そのリザルトがこちら。
Ryzen 7 8700G: PassMark 32117
PassMarkのサイトに掲載されたのはRyzen 7 8700G、Ryzen 5 8600G、Ryzen 5 8500Gの3モデル。スコアはそれぞれ32117、25957、21796ポイント。
既存のRyzen 7000シリーズと比較すると以下のような具合です。
| CPU | PassMark |
| Ryzen 7 7700X 8C16T / iGPU 2CU ベース4.5GHz ブースト5.4GHz L3キャッシュ合計32MB | 36106 |
| Ryzen 7 8700G 8C16T / iGPU 12CU ベース4.2GHz ブースト5.1GHz L3キャッシュ合計16MB | 32117 |
| Ryzen 5 7600X 6C12T / iGPU 2CU ベース4.7GHz ブースト5.3GHz L3キャッシュ合計32MB | 28640 |
| Ryzen 5 8600G 6C12T / iGPU 8CU ベース4.3GHz ブースト5.0GHz L3キャッシュ合計16MB | 25957 |
| Ryzen 5 7500F 6C12T / iGPUなし ベース3.7GHz ブースト5.0GHz L3キャッシュ合計32MB | 27002 |
| Ryzen 5 8500G 6C12T (Zen 4 x2、Zen 4c x4) iGPU 4CU ベース3.5GHz ブースト5.0GHz L3キャッシュ合計16MB | 21796 |
Ryzen 8000GシリーズのCPU性能は、既存のRyzen 7000シリーズよりも劣ります。これは、Ryzen 8000Gシリーズの動作クロックがRyzen 7000シリーズよりも低くなっているほか、L3キャッシュが半分の16MBになっていることなどに起因しているものと思われます。純粋なCPU性能が欲しい場合はRyzen 7000シリーズをチョイスした方が良いでしょう。
しかし、Ryzen 8000Gシリーズの売りは、そのiGPU性能です。Ryzen 7000シリーズは2CUしか搭載されていませんが、最上位のRyzen 7 8700Gは12CUのRadeon 780Mが搭載されており、iGPUながらにdGPUのGeForce GTX 1050 Tiを超える性能を有しています。
Ryzen 8000Gシリーズは、2024年1月31日の発売が予定されています。もうまもなくすれば、実ゲームでのベンチマーク結果が出てくるでしょう。
2024/1/30追記
ゲームベンチマーク結果は以下の記事をご覧ください。
Ryzen 7 8700Gのゲームベンチマーク公開！iGPUながらdGPUのGeForce GTX 1650に匹敵するグラフィック性能