Ryzen 7 9800X3DとRyzen 9 9950X3Dのゲーム性能が判明!MSIが明かす。ゲーム向けCPUとして『新たな最強』

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MSIスライドショー

Ryzen 9000シリーズの3D V-Cacheモデル、Ryzen 7 9800X3DとRyzen 9 9950X3Dのゲーム性能が判明しました。

ドイツメディアのHardwareluxxは、MSIの社内見学ツアーに参加しました。そこでは、Intel Core Ultra 200SシリーズやZ890マザーボード、AMD X870E / X870などに関するスライドショーが披露されました。

MSIの社内見学ツアー

MSIの社内見学ツアー
MSI社内見学ツアー

そして驚くことに、そのスライドの中にはAMD未発表のRyzen 9000X3Dシリーズとなる、8C16TモデルのRyzen 7 9800X3Dと、16C32TモデルのRyzen 9 9950X3Dのゲームベンチマーク結果・Cinebench R23ベンチマーク結果もありました。それがこちら。

 

 

 

 

Ryzen 7 9800X3DとRyzen 9 9950X3Dのゲーム性能

Ryzen 7 9800X3DとRyzen 9 9950X3Dのゲーム性能
Ryzen 7 9800X3DとRyzen 9 9950X3Dのゲーム性能

まず最初に、上記スライドには「11% (8-Core) ~ 13% (16-Core)」と書かれていますが、実際には「8-Core」と「16-Core」の記述がであることはご注意ください。正しくは「11% (16-Core) ~ 13% (8-Core)」です。

で、Ryzen 9000X3Dシリーズのゲーム性能ですが、Ryzen 7 9800X3D (スライド右側)の『ファークライ6』におけるフレームレートは190 fps、一方、前世代のRyzen 7 7800X3Dは168 fpsとされています。Ryzen 7 9800X3Dは、Ryzen 7 7800X3Dより13%も高いゲーム性能を見せています。

ただ、これはあくまでも『ファークライ6』での例で、『Shadow of the tomb Raider』では2%、『黒神話:悟空』も2%の向上に留まっています。

Ryzen 9 9950X3D (スライド左側)も同様に、Ryzen 9 7950X3Dと比較して『ファークライ6』では11%向上しているものの、『Shadow of the tomb Raider』では4%、『黒神話:悟空』では2%の向上に留まっています。

3D V-Cacheの効果でどれくらいゲーム性能が向上するかは、ゲームタイトルや、CPUボトルネックの発生頻度などによって変わってきます。CPUボトルネックがキツいゲームにおいては大きなフレームレートの向上が期待できそうです。

Ryzen 9000シリーズが発売され、Core Ultra 200Sシリーズが発表された今であっても、Ryzen 7000X3Dシリーズはゲーム向けCPUとしては現行最強です。今回のスライドは、Ryzen 9000X3Dシリーズがゲーム向けCPUとして『新たな最強』になることを示しています。

Ryzen 7 9800X3DとRyzen 9 9950X3DのCinebench R23ベンチマーク結果

MSIは、Ryzen 7 9800X3DとRyzen 9 9950X3DのCinebench R23ベンチマーク結果も公開しました。そのリザルトが以下。

Ryzen 7 9800X3DとRyzen 9 9950X3DのCinebench R23リザルト
Ryzen 7 9800X3DとRyzen 9 9950X3DのCinebench R23リザルト

Cinebench R23シングルマルチ
Ryzen 9 9950X
228242472
Ryzen 9 9950X3D
224242377
Ryzen 7 9800X3D
(おそらく105W)
214523317
Ryzen 7 9700X
(おそらく65W)
219421866
Ryzen 7 9700X (105W)-23153

Cinebench R23のベンチマーク結果は、Ryzen 7 9800X3Dがシングル2145、マルチ23317、Ryzen 9 9950X3Dがシングル2242、マルチ42377。

Ryzen 9 9950X3DとRyzen 9 9950Xは誤差のレベルです。どちらも大差ありません。一方、Ryzen 7 9800X3Dは、Ryzen 7 9700Xよりシングルが2.2%低いものの、マルチが6.5%高いとされています。

ただ、これはRyzen 7 9700XがTDP65W (デフォルトTDP設定)だからだと思われます。Ryzen 7 9700Xを105Wモードで動作させると、マルチ性能はどちらも大差ありません。

Ryzen 7 9800X3DのデフォルトTDPがいくつかになるかはわかりませんが、おそらくは105Wあたりになるのではないでしょうか。

暫定まとめ

Ryzen 9000X3Dシリーズは、Cinebench R23において非X3DのRyzen 9000シリーズと同等クラスのスコアを見せています。クリエイティブな作業や、レンダリングなどのCPU処理においては、X3Dも非X3Dもどちらも大きな差は見られないでしょう。

しかし、3D V-Cacheの効果が高いゲームにおいて、Ryzen 9000X3Dシリーズは、現行最強のRyzen 7000X3Dシリーズを凌ぐゲーム性能を見せています。ゲーム向けとしては新たな最強CPUです。

「ゲーム性能を最重要視したゲーミングPCが欲しい!」という人は、Ryzen 9000X3Dシリーズの発表・発売を待ってみてはいかがでしょうか。

直近のリークでは、8C16TモデルのRyzen 7 9800X3Dが2024年10月25日発表、2024年11月1~5日の間に販売開始と囁かれています。

Zen5

Posted by にっち