Ryzen 5 7600Xのコアが無効化されてPCが起動しない不具合。AGESA 1.0.0.4 BIOSが原因。マザーボードのBIOSアップデートにご注意

CPU

AMD Ryzen

AM5用『AGESA 1.0.0.4』(AGESA 1004、AGESA Combo PI 1.0.0.4ともいう)を含んだBIOSを、X670E / X670 / B650E / B650チップセットマザーボードにインストールすると、Ryzen 5 7600X環境においてPCが起動しなくなる不具合が発生している模様です。

ハードウェアリーカーのchi11eddog氏によると、AGESA 1.0.0.4 (SMU 84.79.204)の不具合により、Ryzen 5 7600Xの一部のコア(Core 0)が無効化されるとのこと。その結果、PCが起動しなくなると述べています。

chi11eddog氏のツイート


MSIとASRockはX670 / B650 AGESA 1.0.0.4 (SMU 84.79.204) BIOSを同社Webサイトから削除しました。
Ryzen 5 7600Xの2CCD SKUではCore 0が無効化されてしまい起動(ブート)できないそうです。
AGESA 1.0.0.3は問題ありません。
この不具合はSMU 84.79.210で修正されます。
Gigabyteはまだ1.0.0.4 BIOSを公開したままです。

[Source: chi11eddog

問題のあるAGESA 1.0.0.4 SMU 84.79.204 BIOS
問題のあるAGESA 1.0.0.4 SMU 84.79.204 BIOS

この不具合は、デュアルCCDのRyzen 5 7600Xのみが影響を受けるとされており、シングルCCDのSKUは影響を受けないようです。 (Ryzen 7 5800XやRyzen 5 5600Xと同様に、Ryzen 5 7600XもデュアルCCDとシングルCCDのSKUが混在する)

AGESA 1.0.0.4は、Ryzen 5 7600XのデュアルCCDとシングルCCDとを正常に区別できていない感じでしょうか。

Ryzen 5 7600Xユーザーの方はお気をつけください。もし、BIOSアップデート後にPCが起動しなくなった場合は、BIOSのロールバックをお試しください。

Zen4

Posted by にっち