Radeon PRO W7600にブラックスクリーンの不具合。原因はサーマルパッド。品質管理に問題ありか
AMDのワークステーション用グラフィックスカードRadeon PRO W7600で、ブラックスクリーンが発生するとの不具合報告が出ています。海外メディアのVideoCardzが報じました。
igor’sLABがAMD Radeon PRO W7600の不具合を報じた。Radeon PRO W7600を使用していると、液晶モニターがブラックスクリーン(真っ黒)になるという。igor’sLABがブラックスクリーンの原因を調査したところ、Radeon PRO W7600のオーバーヒートに起因していたことが判明した。 オーバーヒートに至る原因は、VRAMに使用されている硬くて厚いサーマルパッドだった。使用されているサーマルパッドは熱伝導率が低く、また、その厚みのため、ベイパーチャンバーに歪みが生じて適切に冷却できていない可能性があった。 薄くて柔らかいサーマルパッドへと変更し、サーマルペーストも塗り替えたところ、ブラックスクリーンは発生しなくなったという。 以下はFurMarkでのストレステスト結果だ。前者がサーマルパッド変更前、後者がサーマルパッド変更後だ。
ほかのカードでも同様にこの不具合が発生するのか、それともigor’sLABのカードでたまたま発生したレアケースなのかはわからない。いずれにしても、このような不具合は発生すべきではない。 igor’sLABの行った修理は保証が無効になるため、普通のユーザーが行うべきではない。しかし、RMAを行うと、その間、カードを使用できないことも問題だ。AMDがこの問題に気づいていれば、このような事態は防げたはずだ。 [Source: VideoCardz] |
igor’sLABはAMDに対して「品質管理を怠っている」と批判しています。過去にはRadeon RX 7900 XTXのベイパーチャンバーにも不良が見つかって問題になりました。igor’sLABの言うように、たしかに品質管理に問題がありそうです。