Radeon RX 7900M / Ryzen 9 7945HX搭載ノートPCに致命的な欠点・不具合 [Update 1: 回避策判明]
DellはさまざまなゲーミングノートPCを販売していますが、その中でもAlienware m18のRadeon RX 7900M / Ryzen 9 7945HXモデルは購入しない方が良いでしょう。
更新履歴 [記事初公開日: 2023/11/28] ① 記事下部に回避策を追記。 [2023/11/30] [New] |
Alienware m18 Radeon RX 7900M / Ryzen 9 7945HXモデルはGPUに72基のRDNA 3演算ユニット、CPUに16C32TのZen 4コアを搭載したハイエンドゲーミングノートPC。そのゲーム性能は、GeForce RTX 4080 Laptop GPU搭載ノートPCと競合します。
Radeon RX 7900M: Strange Brigate 344 fps
Radeon RX 7900M: FF14 152.8 fps
しかし、このノートPCには致命的な欠点と不具合があります。以下の画像をご覧ください。
上記画像はバッテリーの持続時間を比較したものです。負荷時はRadeon RX 7900M / Ryzen 9 7945HXモデルが41分、GeForce RTX 4090 / Core i9-13980HXモデルが44分とどちらも大差はありません。しかし、アイドル時とブラウジング時に大きな差が出ています。
GeForce RTX 4090 / Core i9-13980HXモデルはアイドル時で334分、ブラウジング時で260分バッテリーがもちます。しかし、Radeon RX 7900M / Ryzen 9 7945HXモデルはアイドル時で268分、ブラウジング時にいたってはわずか85分しかバッテリーがもちません。
それだけではなく、Radeon RX 7900M / Ryzen 9 7945HXモデルには、「動画のフレームが飛ぶ」「ゲームがカクつく」「ディスプレイが突然オフになって再起動するしかなくなる」「外部モニターを接続すると起動に失敗する」不具合があると、海外メディアのNotebookCheckは報告しています。これらはかなり致命的な欠点・不具合と言えます。
現状、Alienware m18 Radeon RX 7900M / Ryzen 9 7945HXモデルは購入しない方が良いでしょう。上記症状がAlienware m18以外のRadeon RX 7900M / Ryzen 9 7945HX搭載ノートPCにも当てはまるかはわかりませんが、ゲーミングノートPCの購入に際しては注意した方が良さそうです。
< Update 1: 回避策判明 > [2023/11/30追記] [New]
本件の回避策が報じられました。NotebookCheckは以下のように報じています。
Radeon RX 7900Mを搭載したAlienware m18でディスプレイの不具合が発生する場合、Dellはグラフィックスドライバのバージョンを2023年9月の31.0.14076.3, A01へとロールバックするよう述べた。Dellの言うとおりにしてみたところ、多くの問題が改善された。起動の失敗がなくなり、ブラウジング時のバッテリー持続時間も210分へと伸びた。 一方で、3DMark Speed Way、Blender Classroom HIP、Baldur’s Gate 3をVulkanで実行できないといったバグは残った。ユーザーはドライバの自動更新を無効にして、当面の間は31.0.14076.3, A01を使用されたい。将来的にはDellから新しいドライバが公開される予定だ。 [Source: NotebookCheck] |
もし、すでにAlienware m18 Radeon RX 7900M / Ryzen 9 7945HXモデルを購入していて、上記のような不具合にお悩みの方は、31.0.14076.3, A01ドライバをお試しください。