85.5％の人が消費電力の高いPCパーツを問題視。一番の理由は電気代

2022年4月に実施した「消費電力の高いPCパーツはあなたにとって問題ですか？」という質問に対して、22,040件の回答を得た。その結果、85.5％という圧倒的な数のPCユーザーが、PCパーツの消費電力が高いことを問題視していることが判明した。「はい」と答えたその理由は実にさまざまだ。

アンケート結果

このアンケートは、「はい」か「いいえ」かの二者択一ではない。「はい」には、「電気料金」「熱」「騒音」「環境への配慮」といった4つの理由が含まれる。

もっとも回答者が多かったのは「はい」の「電気料金」だ。33.5％の人が電気代を気にしている。続いて2位は「熱」だ。28.5％の人がPCパーツの熱を問題と感じている。3位は「騒音」だ。消費電力が大きいPCパーツはファンの音量に影響を与える。12.2％の人が問題視している。4位は「環境への配慮」だ。環境に配慮して消費電力の高いPCパーツを問題視する人は11.3％に留まった。この数字は、「いいえ」と答えた14.5％を下回っている。

CPUやグラフィックスカードなどの主要コンポーネントは、シリコンのプロセスノードが微細化されているにも関わらず、世代が上がるにつれて消費電力も増加している。

ムーアの法則が正しいのであれば、トランジスタ密度の向上と電力特性が改善された新しいプロセスノードに移行することで、性能が向上し、消費電力はわずかな増加に留まるはずだ。しかし、残念ながら、そうはなっていない。

私たちがこれまでに行ってきたテストでのゲームにおける消費電力は、2015年のGeForce GTX 980 Tiが211W、2017年のGeForce GTX 1080 Tiが231W、2018年のGeForce RTX 2080 Tiが273Wを示した。そして、現在、GeForce RTX 3090 Tiでは445Wにまで膨れ上がっている。

これらのグラボは、それぞれ異なるシステムセットアップ、異なるドライバ、異なるゲームでテストされたため、データをグラフにすることはできないが、世代が上がるにつれて消費電力が高くなっていることを説明することはできる。