【CPU】 Ryzen環境でMATLABを最大約250%パフォーマンスアップさせる方法
AMD Ryzenシリーズ環境において、プログラミング言語のMATLABでIntel Math Kernel Library (Intel MKL)を使用すると、Intel MKLがAMD CPUに最適化されていないため、非常に遅い動作となります。
しかし、Redditの有志により、Ryzenシリーズに最適化させたbatファイルが作成・公開されました。そのbatファイルの内容がこちら。
@echo off set MKL_DEBUG_CPU_TYPE=5 call "%MKLROOT%\bin\mklvars.bat" MKL_DEBUG_CPU_TYPE=5 matlab.exe |
このたった4行のbatファイルを作成し、MATLABを実行すると、
通常実行と比較して、最大約250%パフォーマンスアップしたとのことです。このbatファイルが何をしているかというと、AVX2を強制的に使用するようにしています。
このAVX2強制使用はWindowsだけでなくLinuxでもできます。Linuxの場合は、ターミナルから、
export MKL_DEBUG_CPU_TYPE=5 |
と入力してMATLABを起動すれば良いとのことです。
作者のu/nedflanders1976氏によると、これらのソリューションはIntel CPUや古いAMD CPUには対応しておらず、RyzenシリーズおよびThreadripperシリーズでのみ有効とされています。また、MATLABだけでなく、Intel MKLを使用する全てのソフトウェアに対しても有効とのことです。