【CPU】 RYZEN 9 3900X / RYZEN 7 3700Xの各種ベンチマーク公開
RYZEN 9 3900XおよびRYZEN 7 3700Xのレビューが各所で一斉に公開されました。詳細は下記のレビューリンクへどうぞ!
<日本国内>
4gamer
「Ryzen 9 3900X」「Ryzen 7 3700X」レビュー
PC Watch
第3世代Ryzenが驚異的性能でIntelを圧倒。Ryzen 9 3900X/Ryzen 7 3700Xレビュー
<海外>
PC Perspective
AMD Ryzen 7 3700X and Ryzen 9 3900X Review
Guru3D
AMD Ryzen 7 3700X and Ryzen 9 3900X
TECH POWER UP
AMD Ryzen 9 3900X
Kit Guru
AMD Ryzen 9 3900X & Ryzen 7 3700X ‘Zen 2’ CPU Review
ということで、各所のわかりやすいリザルトからサクッと各パフォーマンスを見ていきましょう。まずはCinebench R15から。
< RYZEN 3000シリーズ仕様 >
モデル | コア/ スレッド | TDP (Watts) | ベース/ ブースト クロック (GHz) | キャッシュ (MB) | PCIe4.0 レーン (Processor+ AMD X570) | 希望小売価格 USD 日本円 | 発売日 |
RYZEN 9 3950X | 16/32 | 105W | 3.5/4.7 | 72 | 40 | $749 未定 | 2019年 9月 |
RYZEN 9 3900X | 12/24 | 105W | 3.8/4.6 | 70 | 40 | $499 59,800円 (税別) 64,584円 (税込) | 2019年 7月7日 |
RYZEN 7 3800X | 8/16 | 105W | 3.9/4.5 | 36 | 40 | $399 46,980円 (税別) 50,738円 (税込) | 2019年 7月7日 |
RYZEN 7 3700X | 8/16 | 65W | 3.6/4.4 | 36 | 40 | $329 39,800円 (税別) 42,984円 (税込) | 2019年 7月7日 |
RYZEN 5 3600X | 6/12 | 95W | 3.8/4.4 | 35 | 40 | $249 29,800円 (税別) 32,184円 (税込) | 2019年 7月7日 |
RYZEN 5 3600 | 6/12 | 65W | 3.6/4.2 | 35 | 40 | $199 23,980円 (税別) 25,898円 (税込) | 2019年 7月7日 |
< Cinebench R15 >
シングルはついに200cb超え。3700Xが最大4.4GHz、3900Xが最大4.6GHzで動作するため、全コア4.25GHz固定のOC状態よりも非OCの方がシングルスコアが出ています。そしてマルチに関してはOC状態、非OC問わずにぶっちぎりですね!
お次はゲームパフォーマンス。4Kなど、GPUボトルネックになるようなベンチマークは割愛。CPUボトルネックが見られるものだけチョイス。
< ゲームパフォーマンス >
ゲームに関してはまだまだIntelが強い部分が多いものの、Zen / Zen+世代から比べると格段に向上しており、『Rage 2』、『Civilization VI』、『Shadow of the Tomb Raider』の3タイトルではIntelに勝っています。ただ、『Civilization VI』と『Shadow of the Tomb Raider』はメディアによって勝敗が異なっています。これは設定や測定方法等の違いにより生じているものと思われます。
続いてエンコード速度。
12C24Tの3900Xがぶっちぎりです。一方、8C16Tの3700Xはi9-9900Kに苦戦する場面も見られるものの、勝つシーンも見られます。
最後に消費電力と温度。
< CPUの消費電力 >
< システム全体の消費電力 (GPU: RTX 2080 Ti) >
< 温度 (簡易水冷240mm Corsair H100X使用 / 室温25~27度) >
さすがに12C24Tだけあって3900X単体の消費電力は高いものの、システム全体で見た場合、この程度の差で抑えられているのは優秀ではないでしょうか。
3900Xの温度はAIDA64ストレステストで定格時82度、4.25GHz固定時91度を記録しているため、ハードな使い方をするなら簡易水冷が望ましいでしょう。
ザッと見てきましたが、ゲームを最優先にするならIntel。しかし、Zen 2世代のRYZEN 3000シリーズも全然悪くありません。そしてマルチコアが活かせるようなシチュエーションでは12C24Tの3900Xがぶっちぎりです。
今後の展開として、さらに上の16C32TとなるRYZEN 9 3950Xが2019年9月に登場を控えています。メインストリーム帯におけるマルチコア性能では、さらにIntelを突き放すパフォーマンスを見せてくれるでしょう。