【CPU】 Skylake-X 18C36T i9-7980XEの各種ベンチマーク公開 [Update 1: Prime95での温度を追記]
i9-7980XEの発売解禁と同時に、各所で一斉にレビューが公開されました。詳細は下記のレビューリンクへどうぞ!
<日本国内>
PC Watch
18コア/36スレッドの怪物CPU「Core i9-7980XE」を検証
<海外>
PC Perspective
The Intel Core i9-7980XE and 7960X Review: Skylake-X at $1999 and 18-cores
ANAND TECH
The Intel Core i9-7980XE and Core i9-7960X CPU Review Part 1: Workstation
Kit Guru
Intel Core i9-7980XE Extreme Edition – 18 cores of overclocked CPU madness
GamersNexus
Intel i9-7980XE & 7960X Review: Delidded Thermals, Power, & Performance
詳細は上記を見ていただくとして、各所から分かりやすいグラフを引っ張ってきてサクッと見ていきましょう。まずはゲームベンチマークから。
Skylake-X同士での対決はあまり差が出ていません。今後どうなるかはわかりませんが、今のところゲームに関しては多コア有利なものでも10C20Tもあれば十分そうな感じですね。
MicrosoftがWindows10のFall Creators UpdateでCPUの全性能を引き出せるようテコ入れするそうですが、そこでどうなるか……。CPUを上手く使ってくれないゲームクライアントにも恩恵があるのか気になるところです。
お次は本命の超多コアが効くソフトでのベンチマークです。
Cinebench R15は言わずもがなでさいつよ。Handbrakeでは18C36Tを上手く使えていないような感じですが、Blenderではi9-7980XEがぶっちぎっており、さすがの18C36Tを見せています。強い……。
お次はフルロード時の消費電力。
i9-7900Xから思ったほど膨れ上がっていません。1950Xと比較してもこれくらいの差で済んでいるのは優秀じゃないでしょうか。10C20Tのi7-6950Xとi9-7900Xとではなぜこんなにも差が出たのか……。
最後に温度ですが、Kit Guruによると
意外や意外、i9-7980XEもi9-7900Xも差がありません。ダイが大きくなった分、熱の分散が上手くできているのか、すごく良質な大当たりダイが使われているのかはわかりませんが、何にしてもこれは素晴らしい。
ただ、4.6GHzにOC時の消費電力は、
i9-7900Xよりもかなり高くなるため、CPUだけでなくVRM等、各部位の温度にも注意が必要でしょう。
i9-7900Xの温度を考えれば、コアが増えたi9-7980XEではもっと爆熱になるかと思っていたのですが、18C36Tもあってi9-7900Xと同程度の温度に抑えられているのはすごいですね。逆に言えばi9-7900Xが残念な子に見えてきます……。
予想外にも好感触だったi9-7980XEさんでした。これでグリスバーガーでなければ尚良かったのですが……。Intelさんには是非ともソルダリングを復活させてもらいたいところです。
< Update 1 >
と、言いたかったのですが、GamersNexusが3.6GHzに固定してPrime95 28.5を23分間走らせたリザルトを公開しました。結果、
平均温度はグリスバーガー状態で7900Xより+10度、液体金属化で+4度だったと報告しています。個体差なのかKit Guruのように同じ温度ではありませんが、それでも8コア増えてこれくらいの温度差で済んでいるなら優秀かと思ったものの、あくまでこれは平均温度。
グリスバーカー状態での一番高いコア温度は、
104-105度になってしまい、3.6GHzでもサーマルスロットリングが発生し、クロックが低下したとのことです。
Prime95のような高負荷ソフトをグリスバーガーのままでぶん回すには3.6GHzでも厳しいようです。ぶん回すなら殻割必須レベルですね……。