【アプデ】 2017年6月度のパッチでInternet Explorerの印刷に不具合 [Update 1: 修正パッチが出ました。記事下部の追記参照]
2017年6月度のWindows Updateで、Internet Explorer(以下、IE)の印刷に関する不具合が見つかりました。2017年6月度のパッチを適用していると、フレーム(iframe)のあるページをページ内の印刷ボタンなどから印刷ができなくなります。(空白のページが表示されたり 「404 - ファイルまたはディレクトリが見つかりません。」 などと表示されるようになります)
この問題はMicrosoftのEdgeデベロッパフォーラムで報告されましたが、Microsoftからは
IE11に関するご意見をお寄せいただきありがとうございます。私たちは、このポータルを通じてIEに関するフィードバック(セキュリティに関連しない限り)をもう受け入れていません。このウェブサイトを通じてMicrosoft Edgeに関するご意見をお待ちしております。 |
との返信があり、この問題を『修正しない』とマークされてフォーラムの住人を戸惑わせています。
この問題はWindows 7 + IE11の組み合わせで発生するとして報告されましたが、フォーラムの書き込みの中にはWindows 10やWindows XP + IE8でも発生するとの報告も出ています。おそらく、2017年6月度のIE関連を含んだパッチを適用した全OS/全IEで発生しているものと思われます。
(2016/6/22追記:MSが既知の問題として掲載したことで全OS/全IEで発生の確認がとれました。詳細は記事下部のリンク先へ)
■印刷に不具合が生じる2017年6月度のIE関連を含んだパッチ
・KB4022719 (Win7用セキュリティマンスリー品質ロールアップ)
・KB4021558 (Win7用MSカタログ産IE11の累積的なセキュリティ更新プログラム)
・KB4022726 (Win8.1用セキュリティマンスリー品質ロールアップ)
・KB4021558 (Win8.1用MSカタログ産IE11の累積的なセキュリティ更新プログラム)
・KB4022725 (Win10 v1703用(Creators Update用))
・KB4022715 (Win10 v1607用(Anniversary Update用))
・KB4022714 (Win10 v1511用(TH2用))
・KB4022727 (Win10 v1507用)
・KB4021558 (WinXP Embedded用IE8の累積的なセキュリティ更新プログラム)
※IE用の単品パッチはKB番号共通
2017年6月度のIE関連を含んだパッチをアンインストールすることで元の挙動に戻るとの報告が出ていますが、その場合、脆弱性は放置されることになります。また、Microsoftが本当にこの問題を修正しないのであれば、2017年7月度以降のパッチを適用したらまた同じ問題が発生するでしょう。
恒久的な打開策としてはIEを窓から投げ捨てるか、その他の打開策としてフォーラム住人のandrew F氏は
印刷プレビューを開いて印刷をするか、あなたがWebサイトの管理者で印刷ボタンにjavascriptで『window.print()』を使っているのであれば『document.execCommand('print', false, null)』に変更してみてください。 |
2017/6/25追記
Microsoftが修正パッチを公開しました。詳細は下記の記事をご参照くださいませ。