【GPU】 GeForceをクロック固定して使う
以前の記事を見ている前提で書いています。内容的には被る部分も多いのですが改めて。マニュアル派ですか？オートマ派ですか？管理人はマニュアル派です。PCの話ですが。
管理人のPC使用環境だと、ゲーム時以外はGPUのパワーをまったく必要としておりません。GPUの挙動は、下記の3パターンのbatファイルを作成して手動で切り替えています。
①普段使い用のP8＆最低クロック固定
②古いゲームをやるときや検証用にP2＆高クロック固定
③GPUパワーが必要なDX9～11世代のゲームをやるとき用のオートモード
この3つ。PC起動中、ほとんど①の状態でございます。何故こんなことをするに至ったか。
例えばブラウザで動画を開いたとき、GPUのクロックは瞬間的に上がります。標準の状態で、youtubeをポンポン飛び回っているときは
こんな感じに、クロックが上がったり下がったりします。
次に、①で固定して、youtubeをポンポン飛び回ったときの画像がこちら。
クロックも温度も上がらず、電力も消費せずとびゅーてぃほー。動画を開く速度にも違いは感じられません。もしかしたら、千分の一秒単位で違いがあるのかもしれませんが、管理人にはわかりません。
で、何故、こんな感じの挙動になるのか。噛み砕きまくって説明すると、グラフィックス関連のタスクが入ると、続けてGPUパワーが必要になるかもしれない可能性を考えて、GPUがユーザにストレスを感じさせないようにするための挙動です。たぶん。
しかし、無駄に電力を消費したり、無駄に温度が上がったりすることに管理人はストレスを感じてしまうため、こんなことが起こらないよう、GPUのクロックを固定化しています。
この記事は、普段から頻繁にGPUパワーを必要とされている方にはオススメできません。少なくとも管理人はゲームをやるとき以外、不要且つ余計なおせっかい機能。というか仕様。ええい、動くな！じっとしてろ！
ということでクロック固定したい方は続きをどうぞ。
クロック固定に使うソフトは「NVIDIA Inspector」です。適当にぐぐってダウン＆インスコ。「NVIDIA Inspector」をDドライブのnvidiainspectorというフォルダに保存したとします。
GUI操作やショートカットでも出来るのですが、ここではbatファイルの作成を扱います。GTX780のシングルGPUを例にしたbatファイルの記述になります。
①P8＆最低クロック固定
d:
cd nvidiainspector
nvidiainspector -forcePState:0,8
nvidiaInspector -setGpuClock:0,0,324
②P2＆高クロック固定
d:
cd nvidiainspector
nvidiainspector -forcePState:0,2
nvidiaInspector -setGpuClock:0,2,928
③オートモード(DX9～11世代のゲームをやるとき用)
d:
cd nvidiainspector
nvidiainspector -forcePState:0,16
●各種コマンドと仕様(必要に応じて追記)
●リセット用batファイル(標準の挙動に戻ります)
d:
cd nvidiainspector
nvidiainspector -restartDisplayDriver
●注意事項色々
GPUの世代によって挙動やら記述は変わります。臨機応変に書き換えてご使用ください。
①は何があっても本気を出しません。②はクロックの上がらない古いゲーム向けです。新しいゲームではオススメできないモードです。理由は以前の記事をご覧くださいませ。その他、ゲームプレイにおけるGPU以外のボトルネックを探るときの検証にも便利です。
③はオートモードにしているだけです。近年のゲームはオートモードが最適です。GeForceさんにお任せましょう。③を実行した場合、環境によって(電源管理モードを「パフォーマンス最大化を優先」にしている場合など)はクロックが上がったまま戻らないかもしれません。ゲーム終了時は①に戻しましょう。(あるいはリセット用batファイルを実行)
メモリクロックについてですが、管理人の環境と使い方だと、①は常に最低を維持し、②では(P2における)最高を維持するため、記述しておりません。
最後に、くれぐれもクロックの記述間違いにご注意くださいませ。
あまりまとまりが無いですがおわりです。マニュアル派の方は、自分の用途に合ったbatファイルを作っておくと便利かと思います。