【HDD】 HDDの電源を論理的且つお手軽に切る方法
HDDの音がうるさいと感じたことはありませんか。もし、その騒音の原因が、普段ほとんどアクセスすることがないデータドライブ等のHDDであるなら、HDDの電源を切っちゃいましょう。ということで、HDDの電源を論理的に切る方法をご紹介。
方法は非常に簡単です。上記画像の『電源オプション』の『設定(分)』を『1』にして『適用』を押し、HDDの電源が落ちるまで待って、電源が落ちたら『0』(または元の設定値)に戻すだけです。詳細手順は以下ですが……
【詳細手順】 『コントロールパネル』 → 『電源オプション』 → 現在選択中の電源プランの『プラン設定の変更』 → 『詳細な電源設定の変更』 → 『ハードディスク』 → 『次の時間が経過後ハードディスクの電源を切る』 → 『設定 (分):』に『1』と入力 → HDDの電源が落ちるまで待つ(早くて数秒~長くて2分程度) → 電源が落ちたら『設定 (分):』を元の設定値に戻す |
簡単ではあるものの、すっげー面倒です。そこで、この手順をもっと簡略化します。
まず、メモ帳等のテキストエディタを開いて、下記枠内の『powercfg ~』から始まる1行をコピペして『01.bat』で保存。 (ファイル名は任意。拡張子は必ず『.bat』)
01. HDDの電源が1分で切れる設定 - デスクトップ用
powercfg -x -disk-timeout-ac 1 |
『01.bat』を実行すると1分でHDDの電源が切れる設定になります。実行後、実際には早くて数秒、長くて2分程度でHDDの電源が切れます。早くも目的達成です。
しかし、このままだと、仮に『全然アクセスのないHDD』と『頻繁にアクセスのあるHDD』の2つのドライブがあった場合、『全然アクセスのないHDD』は問題なく電源が切れたまま保持されますが、『頻繁にアクセスのあるHDD』は短時間で電源がオンになったりオフになったりしまくってしまいます。ということで、次は1分で電源が切れる設定を無効化します。
下記枠内をコピペして『02.bat』で保存。
02. HDDの電源が切れなくなる設定 - デスクトップ用
powercfg -x -disk-timeout-ac 0 |
『01.bat』との違いは、最後の数値を『0』にしただけです。『02.bat』を実行することで0分でHDDの電源が切れる設定、つまりHDDの電源が切れなくなる設定になります。これで短時間で電源がオンになったりオフになったりといったことが起こらなくなります。普段、HDDの電源が切れるまでの時間を10分や30分などに設定している場合は、最後の数値を『0』から『10』や『30』にすることで任意の時間を設定可能です。
これで、HDDの電源を論理的に切る手順は、
- 『01.bat』を実行する → HDDが音をたてて落ちたのを確認 → 『02.bat』を実行する
と、非常に簡略化されました。お疲れ様でした。HDDの電源を再びオンにしたい場合は、エクスプローラ等で電源が落ちたHDDにアクセスするだけです。
なお、上記『01.bat』と『02.bat』はデスクトップPCでの設定になりますので、ノートPC等でバッテリー動作の場合は下記の設定で行ってください。 (『ac』の部分が『dc』になっただけですが)
01. HDDの電源が1分で切れる設定 - ノートPC等バッテリー動作用
powercfg -x -disk-timeout-dc 1 |
02. HDDの電源が切れなくなる設定 - ノートPC等バッテリー動作用
powercfg -x -disk-timeout-dc 0 |
『02. HDDの電源が切れなくなる設定』にはご注意ください。上記例では『0』にしていますが、多くのノートPC等では大体何分で切れるか設定されていると思いますので、任意で変更してください。
これら、デスクトップ用、ノートPC等バッテリー動作用の計4つのファイルを一つの圧縮ファイルにまとめました。作成するのが面倒な方は下記よりダウンロードをどうぞ。
HDDの電源オフbatファイル
https://www.nichepcgamer.com/wp-content/uploads/imgs/etc/hdd_off.zip
最後に留意事項ですが、セキュリティソフト等、なんらかの常駐ソフトがHDDに頻繁なアクセスをする場合には、すぐに電源がオンになってしまうかもしれません。そのときは該当ソフトのストレージへのアクセス間隔を見直してみてください。良き静音ライフを!